香り漂う雨の空 | Rock'n'roll SUI-side

香り漂う雨の空

『赤い夜の日曜日』

ふと見上げた夜空
僕の体を吸い込んだ
むせた夜は僕に誓いをたてた
温かく僕を包みこむ

楽に死ねた筈の
犬が僕に寄り添った
違いの傷を舐めようと
僕に問い掛けた

僕ら似た者同士
同性の夜に
なりかけた
僕らの血で空を汚したい
こんな真っ赤な月の夜に

温かい風が吹いた
僕の皮膚が爛れ(ただれ)落ちそう
そっと塞ぐ右手が
腐り落ちた

月がそっと落ちてきた
僕が夜に吸い込まれた
夜が真っ赤になって
世界を包みこんだ

生きようと
ただ生きようと
思い誓いをたてた
真っ赤な夜は容赦なく
僕をあかで包みこんだ

沈んだ赤い月
堕ちた赤い空
こんな日曜には
僕なんて必要ないんだな

世界がそっと僕を切り離した