「およそ警官殺しの理由としては、
 あれほど奇妙な理由もないだろうね」



クリスチアナ・ブランドという作家の、
「本格ミステリ」魂の神髄がつまった一品。


本編の見どころベスト3は・・・

① ほとんど二人の対話で構成されている必然性
② 4人の容疑者それぞれに4つの密室トリック
③ 警官殺しの理由

あと、この小説には
忘れてはならないもう一つの見どころ

④ 結末が違う、2つのバージョンがある


短編にミステリの中に、
これでもとばかりにも詰み込まれた、
「論理」の応酬。

いわゆる「毒入りチョコレート」ものですが、
これが2人の対話で構成されている。

その構成が最後に
効いてくるんですね。


なお、この小説にはアメリカ版と、
再修正後のイギリス版の2つのバージョンが存在します。


どちらが良いかについて、
意見がわかれていますが、


本格ミステリ好きはアメリカ版、
恐怖スリラー好きはイギリス版
という感じでおススメしておきます。


冒頭で書いたセリフは、
アメリカ版にしかない一節。


この部分こそが、
この小説の「本格」の醍醐味だと思います。


※アメリカ版は、
 アンソロジー「51番目の密室」(ハヤカワミステリ)
 イギリス版は、
 「招かれざる客たちのビュッフェ」(創元推理文庫)
 で読みました。

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51番目の密室〔ハヤカワ・ミステリ1835〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) -
51番目の密室〔ハヤカワ・ミステリ1835〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) -

招かれざる客たちのビュッフェ (創元推理文庫) -
招かれざる客たちのビュッフェ (創元推理文庫) -