これまで切り花を出来るだけ長く、美しいまま生けたいと願う方が、植物マグマ製品を用いて実験され、さまざまな成果を示されてきました。生け花の場合、どうしても水がキーポイントになります。私は水の中に含まれているミネラルのバランスによって花の日持ちが変わると考えています。水道水に比べて、水道水にマグマ液を加えた水ではこれまでの結果では水の吸い上げが少ないのです。何故かと言いますと、マグマ水0.05〜01.% 以上の濃度にしますと、ヒトや植物の体の中を流れる水の主要なミネラルバランスに類似したバランス(表1)になりますので、少しマグマ水を吸い上げるだけで自分の体に必要なミネラルを補給することができます。

 

表1

 

一方、水道水だけの植物は、いくら水を吸い上げても、自分の体のミネラルバランスとは全く異なるカルシウムが最も多く、細胞内液に多いカリウム、細胞外液に多いナトリウムをバランスよく吸収することができません。その結果、水分の吸い上げは多いのですが、体は弱ってきて枯れるのが早まるという結果になります。(注釈:水道水の含有ミネラルは0.02%程度なので、植物マグマを0.05%以上加えれば、水はマグマのバランスになってきます)

今回、美容師さんでもあり、生け花の師範でもあるヘアーハウスアクティブの川久保夫佐与さんが提供していただいた植物マグマを用いた生け花の日持ちテストの結果を皆様に紹介したいと考え、筆をとらせていただきました。

生け花に使った花はかすみ草、アルストロメロス、カサブランカ、ネコヤナギなどです。2023年1月19日に 0.1% の植物マグマ水(原水は水道水)に上記の花を生けました。写真1は1月22日に撮影したもので、3日経過した状態です。マグマ水は容器中の 3.0/4.2 = 0.71 (71%) を占めていました。

 

写真1


写真の一番下の右側の小さな白い花がかすみ草、中央に大きな葉が沢山あり、その上部に白い大ぶりの花がたくさん繁っていて一部は咲きかけていますが、多くがまだつぼんだままの花がアルストロメロス、その後ろにある大きな白い花と蕾のままのものがカサブランカ、赤っぽい(茶色)枝に小さな鳥がとまっているような花がネコヤナギだそうです。

通常、かすみ草は3〜4日でしぼんでいき、アルストロメロスも2日位で開くそうです。カサブランカも1日位で次々と開いていくそうですが、3日経過の写真1ではかすみ草は元気一杯、アルストロメロスは咲いているものもありますが、多くがまだ開いていません。カサブランカも咲いているものもありますが、まだ固い蕾のものも見られました。ネコヤナギは枝にしっかりとしがみついた状態です。生け花の置かれた場所には暖房されています。

 

写真2


写真2は1月19日の生け花を1月27日に撮影したものです。この時、水を継ぎ足しました。マグマ水は容器中の 4.6/5.8 = 0.797 (79.7%) です。約9%マグマ水を足したことになるので、つまり、減水量は8日間で約10%位ではないかと思います。生けて8日経ちますが、かすみ草は元気そのもので全く枯れた状態は見られていません。アルストロメロスはだいぶ花が開いてきましたが、まだ開きかけた状態のものも多くあります。カサブランカも開いた状態にありますが、写真の一番上の蕾はまだ開いていません。ネコヤナギはあいかわらず小鳥が枝にとまった状態でいますね。


写真3


写真3は水道水で1月19日に生けたかすみ草でトイレに置いていますので、暖房は使用していません。1月22日に撮影したもので、生けてから3日が経過していますが、半分以上はしぼんでいます。枝の先端部分はかなりおじぎをして垂れています。
植物マグマ水のかすみ草は枝の先端部分も思い切り伸びているように勢いがあり、花もしっかりと開いているので、水道水で生けた花とこれほどまでに劣化していく速度に差のあることがおわかりだと思います。


写真4  

写真4は1月19日に植物マグマで生けた花を2月2日に撮影したものです。

14日間経過していますが、かすみ草は全くといっていいほど変わりません。
アルストロメロスはほぼ全体が開いた状態にありますが、枯れる状態には全くなっていません。カサブランカは枯れた花は落としているとのことですが、まだ咲いているのが見られます。
ネコヤナギは少し成長しているように見えます。さらに、水に浸っている部分の枝に注目して下さい。はじめは小さな点だったのが(1月22日)、今は白い根がかなり伸びてきました。
マグマ水は容器中の 3.1/5.0 = 0.62 (62%) 、1月27日が 79.7% でしたから 79.7 - 62 = 17.7% の減水となります。

 

 

 


植物マグマで生けた花を2月5日に撮影したもので、17日経過しています。

かすみ草は花も枝も全くといっていいほど同じ状態を保っています。
アルストロメロスも同様で、上部にあるものはまだ開ききっていない状態にあります。
カサブランカは後方に少し茶色がかってみえていますが、ほとんど落ちたようです。
ネコヤナギは全く変わりなく健在そのものですね。水に浸った枝の部分から白い根がかなり長く伸びているのがはっきりとわかります。
マグマ水は容器中の 2.8/4.8 = 0.583 (58.3%)、1月27日からは 79.7 - 58.3 = 21.4% の減水となります。

なお、水の状態ですが、透明度も悪くなく、臭いも全くしないとのことです。

通常なら、これだけ日数が経過していれば濁って臭気がひどいはずなのですが、異常とも思えるほどきれいなのにはびっくり仰天!

まだテストは継続中ですが、植物マグマ液は生け花、切り花などに対して常識では考えられないほどの日持ちの結果が出ていますが、今回は対象とした水道水がかすみ草だけだったので、再度いくつかの花について水道水だけと植物マグマ水について同一条件での比較テストをしていただくお願いをしました。しかし、かすみ草では暖房していない水道水でもわずか3日でかなりしぼみ、枝も垂れ下がっているのを見ても、植物マグマの生け花への日持ちのレベルが桁違いなのはびっくりです。まだ実験は続いていますので、完全に枯れるまでどれくらいの日数がかかるのでしょうか。

またネコヤナギの白い根もどうなっていくか楽しみです。報告を待ちます。

 

 

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