合成化学物質を使用しない農作物の生産方法について

       ーーー土壌・地質の知識と植物マグマの活用プログラミングーーー

 

 我が国はがんや心臓病、脳血管系障害、アレルギー、喘息など様々な生活習慣病と呼ばれる現代病が蔓延し、深刻な社会問題となっておりますが、事態は沈静化することなく、更に悪化しているように見受けられます。近代文明諸国もこうした疾病の患者さんは多くみられますが、我が国は突出して多いと思いますが、それは何故なのか!その原因を徹底的に調査し、解明できていれば、減少に転ずるのでしょうが、右肩上がりで増えているということは原因が完全に究明できていないのか、あるいはわかっていても手をつけていないのかになると思います。

 

 明らかなのは、私たちの生活の場に合成化学物質の使用が極めて多いことは誰しもが認めていることですが、これらの化学物質が私たち生命体に有害作用をもたらすことについてはあまり認識されていないようです。一部の化学物質には毒作用があることは認識していても化学物質全てに有害作用があるとは考えていないのではないでしょうか。私も30年近く化学物質等の有害性調査 をライフワークとして行なってきましたが、その仕事から高い有害作用のある物質を明らかにすると共に、使用しても有害作用が起こらない量反応レベルを探し出し、公表し、人類の生活の場に役立てることでした。しかし、この考え方を完全に覆す考え方が私の思考の中に発生してしまいました。それは、化学物質は生物体の構成成分ではありませんので、これらが生体に侵入してきますと異物となります。それ故、私たちの体の防衛部隊のセンサーは異物として捉え、防御活動を開始し、インベーダー(侵入者)の排除活動に邁進しますので、化学物質が生体内に取り入れられると、常に戦闘態勢に入ることになります。

 

 これより、化学物質は私たちの生体に有害作用を与えるものもあれば、異物として体内に内乱を引き起こさせる作用を生じるものでもありますので、全ての化学物質が生命体に影響を与えてしまうことと考えられます。さらに、現在はあまりマスコミに出なくなりましたが、環境ホルモ ンと呼ばれる化学物質群が極めて微量の存在で私たちの生体にさまざまな影響を次世代にわたって及ぼすことがわかり、化学物質を減容、減量化が必須とされました。しかし、現実の私たちの生活の場には500万種とも1000万種ともいわれる化学物質が使われて、減量化などはとても考えられるような状況にはなっていません。しかし、私たち人類は化学物質の減容、減量化を本気で進めなければ、いずれ、地球の生物は破滅するでしょう。特に生活習慣病と呼ばれる現代病を引き起こしている原因は、化学物質を利用して作られている人工的な環境にありますから、食環境の改善が最優先されます。 そのための秘策には正しい理論構成が必要であり、それに基づいた武器の開発が急務になります。その理論で重要なことは「すべての生き物が意思をもっている」人間だけでなく、動物も植物も!

 

 しかし、人間は生き物が元来持っている意思を出来るだけ使わせず、人間の意図する行動のみを実行する意思を植え付けた人工生物を作り出しました。これが今、私たち日本人が毎日食べている食材のほとんどを占めていますので、私たちはいつの間にか元来持っている意思をあまり発揮しない人造人間化状態に陥っているように私は思えてなりません。わかりやすく言えば、お米や麦、とうもろこしなどの穀類、じゃがいもや大根、葉物野菜、そしてりんごやみかんをはじめとする果物、牛、豚、馬、山羊、羊、鶏、魚介類などの食用生物、そして愛玩用のペット動物、 観賞用の樹木や草花に至るまで、人造、人工化がどんどん進んでいるように思えてなりません。

 

 図1、表1、2、3に示すように、野生植物に比べて私たちが食べている栽培作物の主要な元素バランスは全く異なっていることがおわかりだと思います。つまり、私たち現代日本人の多くはいつの間にか化学物質の肥料や農薬、ホルモン剤、抗生物質、あるいは食品添加物などが混入した食材や食品を毎日食べていることで、生体を守る意思能力を使わない生物になりつつあるのが現実の姿なのではないでしょうか。

 

図1 - 野生植物と栽培作物中の主なミネラルバランスの差異

 

表1 - 土壌、海洋、植物、人体における元素の分布

 

表2 - 陸上植物葉の元素濃度 環境庁国立環境研究所

 

表3 - 野生植物と栽培作物中のミネラルバランスの差異

 

 この現実の世界から人類発祥時代の人間の意思、つまり、野生力を取り戻すための理論構築と武器の製造へと私は50歳少し前に着手しました。野生動物、野生生活をしている人間達は少なくとも現代文明人がかかっているがんを始めとする各種の生活習慣病と称する疾病はほとんど発生していないことに着目し、野生動物、野生人たちが食べている食材である野生植物や野生動物を 私たち現代文明人も食べれば、現代病はかなり減少するのではないかと考え、私は様々な野生植物(野草、海藻、樹木葉など)から有機物を除去して生体への有害作用を極力除去した植物マグマ(植物無機元素体)を開発し、食環境を中心に人間の生活環境全般に利用することで、化学物質の代替から減容、減量の原動力になり得ると予想し、様々な分野で使用していただきました。

 

 病んだ現代人の体に野生のエネルギーとバランス元素体を取り入れることは最も効果的ではありますが、それは根本的な解決ではありません。第一は私たちが食している材料が自分の意思を持って作られた植物に変えること、そして、この食材を動物食材にも与えて自分の意思を持った動物を生育し、出来る限り、化学物質を使わない食材作りに変えることを目指しました。

 

 私は農業に関する知識はほとんどありませんし、最も大事な土壌地質環境についても全く知識を持っていません。  私はただ、ひたすら、食材用の動物、植物に自分の意思を持っていただく為の生産方法を中心に食材作りの実験を実践の場で行っていただきました。植物の種や苗は一定濃度の野生植物マグマ水溶液に浸し、人工的な汚れの除去と共に野生エネルギーを浸透させてから蒔きました。土をかぶせた上から少量の野生植物マグマ末をまくだけで終了です。米作りは苗床作りに野生植物マグマ末を少量まくだけで終了です。出来た苗は植物マグマを使わない苗に比べて大きさが写真1にみるように違うので、自意思が戻ってきたことがわかります。そして、田んぼには水を張った状態で、植物マグマ末を一反当たり、5kgを目安に散布し、これに苗を植えるだけで終了。

 

写真1 - 植物マグマと通常栽培の苗の大きさの差異

 

写真2 - 種子の農薬の除去を植物マグマ液で実施

 

 写真2は種の農薬の除去と野生のエネルギーの浸透状態です。この種をまくことで化学肥料の野菜に比べて根が長いことからも、植物は自分で必要な養分を一生懸命探して根を張っていることがわかります。田んぼの状況も台風の後を見ると化学肥料の稲は倒れているのが目立ちますが、 植物マグマの稲はあまり倒れていないのがわかります。(写真3、4、5)  

 

写真3 - 植物マグマを用いた苗田(平川正寿氏提供)

 

写真4 - 通常栽培と植物マグマ栽培の稲の状況(平川正寿氏提供)

 

写真5 - 台風後の通常栽培と植物マグマ栽培の稲の状況(平川正寿氏提供)

 

 さらに収穫後の田んぼに雨が降った時のことですが、化学肥料の田んぼには水が溜まっていますが、植物マグマの田んぼは水はけがよく、土壌がコンクリート化していません。 水中動物やミミズなどがいることからも、土壌がミミズなどによって耕されているのではないかと考えられます。(写真6)

 

写真6 - 稲刈り後の降雨後の状況(平川正寿氏提供)

 

 植物マグマをまくことによって害虫も繁殖しにくいようで、農薬をまく必要もないので様々な生物のすみかにもなっているようです。

 

 果樹などの樹木については根元から少し離した部位に一定量の植物マグマ末を地表に置くだけで終了です。あとは放ったらかしのままで芽吹き、花が咲き、実がなるのを待つだけです。

 

 写真7、8、9は初めて長野のりんご果樹園で1年目の無農薬栽培に着手した時の写真です。前年度の農薬栽培に比べて70%位の収穫だったそうですが、全滅することなく、化学肥料も使わず雑肥で栽培したので、他の果樹園とは異なったりんごが収穫できました。2年目以降は100%以上の収穫になりました。

 

写真7 - 植物マグマを使用したりんごの生産(長野県)

 

写真8 - 植物マグマを使用したりんごの生産(長野県)

 

写真9 - 植物マグマを使用したりんごの生産(長野県)

 

 この成果から、私も鳥取で放ったらかされているりんご畑を借りて自分でも試してみました。 植物マグマをまいた果樹のグループと何もしない果樹のグループに分けて、秋に植物マグマをまいてスタンバイし、翌年の春を迎えたところ、何もしない果樹グループは新芽もほとんど生えず、当 然のことながら、花も咲きませんでした。それにひきかえ、植物マグマをまいた果樹グループは新芽が出て、それから花も咲き、しっかりと育っていき、りんごの収穫が出来ました。つまり、りんごは春に芽が出るかどうかが勝負であることを知りました。その段階で虫に芽を食われてし まったらもう実をつけるどころではないということです。(写真10)

 

写真10 - 植物マグマを使用したりんごの生産(中山栄基栽培)

 

 ぶどう畑の場合も木の根元を避けてその周りに植物マグマをまくだけ、桃も柿も同様でした。 写真11、12、13、14、15、16にあるように茎がしっかりした状態になり、さらに葉の先端は尖ってチクチクするほど野生化して、原種にかえっていくのではないでしょうか。

 

写真11 - 植物マグマを使用したぶどう栽培(福岡県浮羽)

 

写真12 - 植物マグマを使用したぶどう栽培(福岡県浮羽)

               茎は太く、しっかりと実を支えている。葉の先端はガラス状でトゲのように変化し野生化

 

写真13 - 植物マグマと通常化学肥料栽培(福岡県小群)

    化学肥料栽培は根が短く、植物マグマは根が長い

 

写真14 - 植物マグマを用いた水耕栽培(鳥取県) 

    水槽に植物マグマ液と粉末を入れて栽培

 

写真15 - 大自然(株)ハウス農場

    マンゴー、スイカ、バナナ、トマト、高麗人参など栽培

 

写真16 - 大自然(株)ハウス農場

    マンゴー、スイカ、バナナ、トマト、高麗人参など栽培

 

 話は変わりますが、私はつい最近、土壌、地質学の専門家の方と農作物の栽培について意見交換をいたしました。この方は30年以上地質調査を手掛けてきた方で、言うなれば土壌、地面の下のオーソリティで、土壌の状態によって農作物は意のままのものが出来るので、地面の下の知識 がなければ農作物は語れないし、作ることも当然できない。私の場合は地面の下は全くわからないので手を触れることなく、様々な実験栽培を手掛けて、その結果を聞いてくださいと説明しました。しかし、土壌を全く認識せずに農作物作りなど全く話にならないと一蹴されました。 つまり、その方と私との会話は全くの平行線、周りで聞いていた人たちもハラハラ、いつか取っ組み合いのケンカになるのではと。でも、この方は100キロ以上、声もでかいし、まだ若い。私は 60キロ弱、声はかすれるし、78歳と年寄りもいいところ。とても勝負にならない。

 

 でも私は私なりの考え方を一つ持っている、その方も一家言持っている。しかし、私もその方も何かが足りないということは話をしていて気付いた。私は主役である植物に自分の意思を復活させ、自然界の野生のエネルギーと元素バランスを取り入れる能力を得るのに植物マグマの活用は有用であるが、土壌については手つかず。彼は土壌は意のままになるが、植物に自意思を復活させ るのは出たとこ勝負。これはお互いがドッキングしたら鬼に金棒のような農業になるのではと相互が思い至った。その結果、急速に土壌と植物マグマの活用プログラミングが芽生え、私たちは抱き合いたい心境になるほど急接近した会談になりました。 近々、合体した実践のプランニングを行いたいと考えている次第でございます。

 

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植物マグマに関するお問い合わせ

お問い合わせ│大自然株式会社 (daishizen.jp)