心が折れそうな時は、視界を

「半径1メートル」に絞る

未来の不安を遮断する、最強の防衛策

こんにちは、光風です。

 

心が折れそうなとき、私たちはつい

 

「これから先、どうなるんだろう」

 

と、遠い未来の霧の中に、視線を投げがちです。

 

しかし、足元が見えない状態で遠くを見ようとすれば、めまいがするのは当然のこと。


今、あなたに必要なのは、遠くを見渡す望遠鏡ではなく、手元だけを照らす小さなペンライトかもしれません。

 

「未来」という重荷を、
いったん下ろしてみる

私たちの心は、放っておくとすぐ迷子になります。


まだ起きてもいない未来の心配をしたり、変えられない過去を悔やんだり。


そうして意識が今から離れていくほど、心はエネルギーを消耗してしまいます。

 

そんなとき、自分を助ける唯一の方法は、意識を強引に「今、この場所」へと引き戻してあげることです。

 

「1年後の自分」について考えることは、今のあなたには重すぎます。


それは今の時点では答えの出ない、巨大な壁のようなものです。


けれど、「手元にあるタオルの、ふかふかした柔らかさに指先で触れる」ことは、今すぐに、100%自分の力でできることです。

 

「自分で自分の時間を取り戻した」

 

という小さな感覚の積み重ねが、波立った心に静かな安心感を与えてくれます。

 

半径1メートルの集中

未来の不安(数ヶ月先)
×
半径1mの「今」だけに集中
手元の質感 ・ 自分の呼吸
×
過去の後悔(昨日まで)

余計な思考を「×」で遮断し、
中央の円の中だけを生きる。

「五感」のなかに逃げ込む

視界を半径1メートルに絞ることは、現実逃避ではありません。
 

自分を守るための戦略です。

 

頭で考えるのをやめて、半径1メートル以内にある「感覚」に意識をゆだねてみてください。

 

● 触れる

着ている服の生地が、肌に触れている柔らかさや重みを感じる。

● 嗅ぐ

部屋を流れる空気のひんやりとした温度や、飲み物の香りを追う。

● 確かめる

足の裏が、床やスリッパと接している面積を意識する。

 

こうした微細な感覚に集中することは、高ぶっていた神経を、少しずつ、冷静な状態へと戻していくスイッチになります。

今日も立派に生きている

 

社会的な成功や、輝かしい未来の計画がなくても、あなたが今そこに座って携帯電話をいじっている。


それだけで、あなたは今日という日を、ひとりの人間として立派に生き抜いています。

 

遠い未来を考えないことは、無責任ではありません。


むしろ、自分という一番大切な存在を、今この瞬間の苦しみから救い出すための、もっとも誠実で、優しい態度なのです。

✎ 心を今に呼び戻すワーク

3分間だけ、半径1メートルを味わいます

Step 1. 「音」に潜る
目を閉じ、半径1メートル以内で聞こえる微かな音を3つ探します。
(例:時計の音、自分の呼吸、服の擦れる音)
Step 2. 「手のひら」を重ね合わせる
両方の手のひらをそっと合わせ、肌が触れ合うぬくもりをじっと見守ります。
「今は、これだけでいい」
 
自分の温かさをただ感じることで
意識を「自分の中心」へ戻します。
【参考文献】

・ヴィクトール・E・フランクル
『夜と霧』

・ジョン・カバット・ジン
『マインドフルネス・ストレス低減法』

・マーティン・セリグマン
『ポジティブ心理学の挑戦』
 
TRUST YOUR BODY, GENTLE YOUR MIND.