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こんにちは、通りすがりのヒーラー光風(みつかぜ)です。

 

このブログでは、わたしの創造空間で起こるさまざまな出来事をシェアしています。

 

希望の欠片(かけら)を持つ少女 第7話です。

 

今回は、魔法陣の中心に現れた、神聖な存在(トート神に似た姿)の啓示についての考察回です。

 

啓示の内容については、前回のお話しをご覧ください。

 

 

はじめに

*このお話しは、わたしの空想ではなく、視(み)させていただいた女性の、現状のこころの世界を描いています。

 

 

 

 

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トート神の啓示

エッグオブライフを象(かたど)った、神秘的な魔法陣。

その中心に現れた存在は、魔法陣の内側から外へは一歩も出られない。

凪が操った魔術は、人の心の奥底に眠る、根源的な叫びを映し出すという。

要するに、心の深淵を照らし出すプロジェクターのようなものだ。
 

魔法陣の中央では、トート神に似た存在が、まるで蜃気楼のように揺らめいている。

わたしはトート神の啓示を、一言一句あやまりなく、紙に書き記した。

啓示の解釈は人それぞれに異なるだろう。

わたしには、絶望する人々の心に、一筋の温かい光を差し込もうとする慈悲と、霊感を持つ人々への強い後押しが感じられた。

けれど、安易に自分の感覚だけを信じることは、過去の苦い経験が許さない。

なぜなら、こうして現れる存在のほとんどが、人を惑わす偽りの神なのだから。

甘美な言葉で心を捉え、隠された欲望を巧妙に煽り立てる。

そして願いを叶えるという蜜の代償に、人の理性や、正しい道を見抜く力を奪い去っていく。

この状況で、トート神の言葉を疑いなく受け入れられるほどの、決定的な何かが、まだ見当たらない。

そもそも神聖なはずの存在が、なぜ彼女と共に、地獄の底のような場所に囚われていたのだろうか。

その理由が、今、何よりも知りたかった。

 

甘美なる導き

「偽神だね」


凪は小さくつぶやいた。

 

わたしは目を丸めて、彼へ眼差しを向ける。


「どうして偽ってわかるの? 結構良い事話してると思うけど・・・」


「見てごらん」


凪の目線を辿る先。

 

光の加減でぼやけてはいるものの、悪魔らしい尻尾がうっすらと見え隠れしている。


言葉の甘美さに心を奪われていたなら、きっと見過ごしていただろう。


それほどまでに、その偽りの装いは巧妙だった。


そしてこの存在の、声と言葉のみでは判断できなかっただろう。


「言葉を書いた紙。これをそのまま不特定多数の人間に読ませ、(集合意識を)王族の想いのままにしようという魂胆だと思うよ」

「ええっ・・・」

思わず、間の抜けた声が漏れた。

凪の冷静な表情を見つめながら、そういえば、と。

わたしはある本に記されていた対話の一節を思い出していた。

 

ソクラテスの懸念

 

【ある古書の一節】

 

書かれた文字は、話された言葉よりも優れていると信じている人たちは、次の話を考えてみてください。

 

これはエジプトの神であり王であるタムスが、アルファベットを発明してそれを喜んでいるトート神に話した言葉です。

 

 

「この発明は、それを用いる人たちの心に忘却を生み出すだろう。なぜなら、彼らは記憶力を使わなくなるからだ。

 

彼らは自分自身の一部ではない外部の文字が生み出した記録を信じるようになり、自分の内側にある自らの記憶力を使おうとはしなくなるだろう。

 

あなた(トート)が発明したものは、記憶の助けではなく忘却の助けとなるだろう。

 

そして、あなたはあなたの弟子たちに真理を与えるのではなく、単に真理に似たものを与えることになるだろう

 

 

「プラトンが『パイドロス』で語った、“文字の発明に対するソクラテスの懸念”だね」

凪は、わたしの思考をまるで覗き見ていたかのように、ふっと微笑んだ。

 

どうやら、わたしの脳裏に浮かんだ一節は、彼にはお見通しだったらしい。

 


凪「そういえば、光風のガイドはソクラテスだったっけ」


光風「うん。創造空間に戻ってきてから、また毎日対話してる」


凪「そっか…」

 

光風「あたらしいヒーリングのやり方も伝授してもらってる。これまでとやり方がまったく違うから、覚えるの大変だけど、今のところ効果を感じてるよ」

 

凪「難しいの?」

 

光風「ヌースから直接、癒しの光の情報を流すの。物心ついたときから今日までの、数多くの手放していい情報を書き換えたり、洗い流したり、結構な驚きがあった。・・・でもまだ始めたばっかりだから、すごい時間かかるんだ。頑張って練習するけどね!」

 

わたしの言葉に密やかに微笑みながら、凪は何かを深く考えるようにしばらく沈黙した。

 

そして、静かに『ソクラテスの懸念(けねん)』についての考察を語り始めた。

 

 

 

▼第8話につづく