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こんにちは。通りすがりのヒーラー光風(みつかぜ)です。

 

このブログでは、わたしの創造空間で起こるさまざまな出来事をシェアしています。

 

「偽りを憎む、魂の行方」第2話です。

 

今回は、深淵の龍神との対話によって、男性の復讐に駆られた魂の傷があきらかにされていきます。

 

*直接の対話ではありません。

 

*お話の舞台はわたしの深淵空間(しんえんくうかん)で起きた一幕となります。

 

◆第1話はこちらからお読みいただけます。

 

 

◆プロローグ

わたしの少し特殊なフォロー方法と、そこから生まれたある出来事について書いています。
 

 

 

 

🎵 読書のおともに、クリスタルボウルの響きを。

 

深淵の龍神が見抜く「あきらめる力」

漆黒の虚無が広がる深淵空間に、一人の男性の輪郭がうかび始めた。

 

最初はぼやけていたその姿も、徐々にその細部をあらわにしていく。

 

袈裟に身を包んだ姿。

 

あぐらをかいて瞑想をする僧侶の風貌。
 

背筋はしっかりと伸ばされ、手は優しく重ねられいる。

 

意識は、閉じた瞼の裏で、深い自己探求を続けているようだった。

 

「この方よ」

 

わたしは龍神に説明する。

 

龍神「ほう・・・よほど嫌われたとみえる。笑」

 

光風「そうなの?」

 

龍神「ああ。だいぶ喰われているな。観念の相が」

 

光風「観念の相?」

 

龍神「あきらめる力のことだ。もはや後戻りはできないという頑固なまでの観念が、自分自身の行動を推進力にして動いている。それは悪い事ではないぞ、むしろ我らにとって望ましい」

 

光風「そうなんだ。じゃあ放っておいても問題ない?」

 

龍神「お前には問題があるのだろう?」

 

光風「ある。強い想いは、わたしの想念世界を中断させて、意識を全部もっていってしまう」

 

龍神「だったらやるしかあるまい」

 

光風「・・・わたしはわたしのために生きているから、裏で動いたことを(男性に対し)謝らないよ」

 

龍神「ああ。それでいい」
 

 

【光風の解説】
龍神にとって、この男性ような強い意志を持つ存在は、目的を達成するために必要なエネルギーを自ら生み出し、周囲を巻き込む力を持つため「望ましい=腹を括っていて潔い」と評価していると考えられます。

 

深淵の龍神と三種神宝

共鳴するのは、救いをもとめているから。

 

霊視でみえた姿の裏に、影に、あるいは見えていない底闇の深淵に、本当の声がある。

 

強い共鳴は、それを確認しないとおさまらない。

 

龍神と顔を見合わせ頷くと、わたしは目を閉じ、十種神宝祓詞(とくさのかんだからのりと)を唱えた。

 

◆十種神宝祓詞|QPJ VISIONさま

 

祝詞に呼応した深淵の龍神は

 

八握剣(やつかのつるぎ)

 

足玉(たるたま)

 

蛇比礼(へみのひれ)

 

の三種神器を虚空に顕現させる。

 

【光風の解説】

 

龍神さまにお祈りする際に唱える龍神祝詞、そして十種神宝祓詞の中に、こんな一節があります。

 

「一 二 三 四 五 六 七 八 九 十(ひ ふ み よ い む な や こ と)の十種の御寶(とくさのみたから)を己(おの)がすがたと變(か)じ給(たま)いて…」

 

これは、龍神さまが十種類の不思議な宝物に姿を変えた、という意味に捉えられています。

 

その中より、まよわず八握剣を選ぶ。

 

そして片手で星雲を描くように剣を高速回転させると、やがて八握剣は、神聖な響きをもたらす錫杖へとかたちを変えていく。

 

錫杖を握る手のひらから、わたしの内側へと、熱く、そして深く、底知れない力が流れ込んでくる。

 

それは、深淵の龍神が持つ、荒々しくも神聖な奔流だった。

 

全身の細胞一つひとつを揺さぶるような、圧倒的な力。

つい先ほどまで、この世界の全てに飽きているかのように、気だるげな様子を見せていたあの龍神の、いったいどこに、これほど強大な力が眠っていたというのだろうか。

 

そのギャップに、驚きと、そして底知れぬ畏怖の念が湧き上がってくる。

 

(やっぱり、能ある鷹は爪を隠す!)

 

この力、呼び出した龍神に間違えはなかったと確信する。

 

深淵の魔力。

 

見えない鎖が絡みつき、呼吸をするたびに、鉛の重りが増していくような感覚。

 

重圧が容赦なく全身を締め付け、思考は奪われ、声は喉の奥で凍りつく。

 

目を閉じ、意識も体力もすべて深淵の龍神に委ね、奪われるままにさせる。

 

深淵の龍神が持つその力のなすがまま、次第にわたしの姿は変容していった。

長く波打つ漆黒の髪。

どこの宗派にも属さない、ただ「卍」の刺繍だけが胸元に光る黒い法衣。


戒律を断ち切り、信仰さえも手放した破戒僧を思わせる、どこか冷酷な狂気を宿した顔つき。

その狂気の中に、遥かなる山岳の雄大さと、荒れ狂う大海の霊氣を感じた。
 

 

深淵の龍神はわたしの内側に深く根を下ろし、その強大な力は、わたしの思考、感情、そして存在そのものを支配する。

 

わたしは深淵の龍神の「器(うつわ)」となり、その意志を体現する存在へと変貌した。

 

踏みにじられた夢と、煮えたぎる殺意

わたしに宿った深淵の龍神は、錫杖を静かに持ち上げ、先端についた金属の輪を振る。

乾いた空気を鋭く切り裂き、「シャン!」と一点の、研ぎ澄まされた音が響き渡る。

それは、深い眠りについている魂を揺り起こし、新たな目覚めへと導く、覚醒の音。

閉ざされていた男性の瞼が、まるで稲妻に打たれたかのように、大きく見開かれた。

つづいて錫杖の底を、重々しく床に打ち付ける。

「ドン!」と、深淵の底から響き渡るような、重く、そして強烈な衝撃が空間を走る。

その振動は、目に見えない服従の波紋となって広がり、男性の全身を静かに、しかし確実に支配していく。

男性はその衝撃に呼応するように、ゆっくりと立ち上がり、畏敬の念を込めた沈黙の敬礼を捧げる。
 

「汝(なれ)が名を伝えよ」

 

わたしから発せられる声は、深淵の龍神の声。

 

絶対的支配者であるかのような威圧感を含み、男性の魂を深く貫いた。

 

「我が名は、ー--」

 

名を告げる男性の表情が苦く、悲しみに歪んでいく。

 

強大な龍神の威圧感に、怯えているようにもみえる。

 

「すみませんでしたあ!」

 

突然、男性はがばりと身を投げ出し、土下座の姿勢のまま、身をすくめて謝罪を繰り返した。

 

「面をあげよ」

 

深淵の龍神は、騒がしい状況とは対照的な、落ち着いた声でそう告げる。

 

「急がなくて良い。事情を説明してほしい」

 

男性は、涙に濡れた瞳を震わせながら、ゆっくりと顔を上げた。

 

その視線は、さまよえる魂のように、わたしの顔をとらえる。

 

「とてつもなくつらかった。あんなことをしなくても、先生に最初から出会えていればすぐに治療がおわったのに」

 

それは、ぬぐいきれない過去の傷跡に、今もなお苛まれつづける男性の、痛切な嘆きだった。

 

後悔の念が、彼の魂を重く締め付け、言葉となってあふれ出したように思えた。

 

悔しかった・・・

 

もう、助かりはしないと思った。

 

死にたくなかった。

 

生きたかった・・・

 

それなのに、そういう気持ちを無視して騙してくるやつらが許せない。

 

成敗しなければと思った。

 

先生の教えこそが真理だから・・・。

 

(男性心の声)

 

深淵の龍神は、彼の瞳の奥に渦巻く激しい感情を、じっと見つめ返した。

「あとは?」

続きを促すその言葉には、責めるようなトーンは一切ない。

ただ、彼の内側にあるものを無理矢理に引き出す意図があった。

男性は、喉が張り付いたような声で、言葉を絞り出した。

 

長年の夢が、本当に、あと一歩で叶うところまで来てたんです。

 

それなのに、あいつらは・・・

 

わたしのささやかな夢とか

 

やっと見つけた希望とかを

 

まるで悪霊が踏みにじるみたいに、めちゃくちゃにしたんです。

 

本当に、許せない気持ちでいっぱいです。

 

だから・・・

 

殺す気持ちで、ブログを書いているんです。

 

あいつらを、言葉で、徹底的に攻撃するために・・・

 

(男性心の声)

 

乾いた告白が、重苦しい静寂を切り裂いた。

「なるほど・・・」

深淵の龍神は、彼の歪んだ衝動の根源にある、深い怒りと絶望をなんとか理解しようと努めていた。

言葉は凶器になる。

それは、わたし自身もSNSを利用しているから、痛いほどわかる。

男性は再び、額を床にこすりつけた。

彼の身体は、震えている。

過去への後悔と、現在進行形で抱きつづけている、激しい憎しみ。

ふたつの強烈な感情が、彼の内側で激しくぶつかり合っているのだろう。

その葛藤が、痛いほど伝わってくる。

わたしは、彼の痛ましい告白を静かに受け止め、深く考え込んだ。

このやり場のない憎悪を、どうすれば別の形に変えられるだろうか・・・。

 

 

▼第3話へつづく

 



 

【今回の物語の疑問点】
 

「祝詞を唱えたのに、神職ではなく仏教僧の姿に変わったのはナゼ?」

 

【参考記事】