希望のえんぴつプロジェクトを通じて、プラネタから少しばかりの本を送らせて頂いた女川第一中学校の阿部先生より、年賀状を頂きました。
何か出来ることはないかと考えた結果、私には、私が唯一持つ財産である本を送るこしか思いつきませんでした。
あの大変な状況の中で、本と言う娯楽品は不謹慎だろうかと悩みましたが、私自身が、辛いことや悲しいこと、苦しいことに遭遇したときの逃げ道や、心の癒しが本の世界でしたので、もしも手元にある本の1冊が、誰かの癒しになるのであれば、励みになるのであれば、逃げ道になるのであればと思い、寄付することに決めました。
が、寄付先が見つかりません。
あの時、必要なものは食べ物や、衣類や、毛布、文房具、もっともっと重要な、生活に必要なもの。
どこに問い合わせれば確実に子供たちの手に渡るのかも分からず、ネットを延々と彷徨っていたのですが、そのときに見つけたのが、「希望のえんぴつプロジェクト 」でした。
NPO法人愛伝舎 さんが取り組んでいる事業です。
メールで問い合わせた後、直接電話でお話して、本を送っても構わないとOKを頂きました。
その日の内に、準備して発送しました。
私は去年のあの日まで、ヤマト便と宅配便の違いを知りませんでした(笑)
本は40kgくらいだったのですが、それだとヤマト便と言うのになって、とっても日数がかかるのだそうです。
送り先が宮城県の東松島市でしたので、無事届くかどうかはドライバーの判断次第だとか。
1箱に詰め込んであった本を、営業所で開いて別の箱に詰め直し……クロネコのお姉さんにはとてもお世話になりました。
無事に届いて……、誰かの暇つぶしになったでしょうか、退屈しのぎに利用できたでしょうか。
まだまだ大変な状況の中、先生は支援してくれた一人ひとりにこうして年賀状をしたためたのでしょうか。
きっと膨大な数だったと思います。
直筆のメッセージ。
なんだかとても、嬉しかったです。
被災地の皆さん、少しでも穏やかなお正月を過ごすことが出来たでしょうか。
何もかも失っても、きっと希望はその心の中に、その地に、必ずあると思います。
本を送ると言う、本当にささやかなことしか出来ませんが、一日も早い復興、心の平和を、祈っています。