15ひきのおしかけねこ | プラネタ旅日記

プラネタ旅日記

児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

ガブリエル バンサン, Gabrielle Vincent, いまえ よしとも
15ひきのおしかけねこ
内容(「BOOK」データベースより)
どこへさ?―あのお医者さんとこだよ。ひとりぼっちのおじいさんがみつけた日だまりのようなしあわせを描くガブリエル・バンサンの野良ねこたちの物語。


猫の絵本!
……と言うところだけがポイントで借りました(笑)
イキナリ妙な始まりなので、「え?」と思ったら、この「15ひきのおしかけねこ」と言うのは「テディ・ベアのおいしゃさん」と言う話の続編なのだそうです。
捨てられたテディ・ベアを繕い、無事に全て人手に渡し、「やれやれ、ほっとした」と言うおじいさん。
だけど、「ちぃとばかりたいくつじゃな」……。

そんなおじいさんを見る、猫たち。
ジュリエットさんが亡くなって行き場をなくした猫たち。
猫たち×15匹。
「だめじゃ。なんにもないよ。おまえさんたちにやるものなんて、ないんだよ」
と、追い払おうとするおじいさんと、様々な表情と視線と声をかけてくる猫たち×15匹。

猫の表情が面白いです。
そりゃもう、15匹もいますから。
人間が十人十色なら、猫は十猫十色。
模様や毛並み、しっぽの長さに目の色、ヒゲの伸び方と同じくらい、いろんな猫がいるんです。
15匹の猫にじーーーーーーーーーーーーーーーっと見つめられて、おじいさんは……?

1日に2ひきで1かんとして7かん
1週間では7×7=49
1ヶ月では49×4=196かん!

我が家の4匹の猫の養育費は毎月平均1万円です。(←ご飯代とトイレ代のみ。病院代とか入れるともっとです)
15匹の猫を養おうと思ったら……(笑)
とんでもないですね?
せめて5匹程度に……と思うところですが、おじいさん、1匹たりとも拒みません。
最後にやってきた1匹も、「こんやはすきなものを、どうぞ」と……。
現実で考えると、「そりゃ無理だよ!」といいたくなりますが……。
何故でしょう、ほっこり暖かい本でした。

ところで、この本の作家さん。
ガブリエル・バンサン。
検索してみるまで知らなかったのですが、かなり沢山の本を出してる有名な作家さんだったのですね。
前にちらっとだけページをめくった「アンジュール」もこの作家さんでした。
見てみると、他にも面白そうな本が沢山ありました。
これはちょっと、読んでみなくては……。

ガブリエル バンサン, Gabrielle Vincent, いまえ よしとも
テディ・ベアのおいしゃさん
ガブリエル バンサン
アンジュール―ある犬の物語