- キャロル・ウイルキンソン, もき かずこ
- ドラゴン・キーパー 最後の宮廷龍
内容(「BOOK」データベースより)
広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。それは、自由を求める長い旅の始まりであり、迫りくる敵との闘いの中、自分が何者なのかを知る心の旅の始まりでもあった。
ここにもタイガーバームが要りそうな老龍が(笑)
性格をミストラル(虎の弟子/ローレンス・イェップ)と足して2で割ったら丁度いいのではないでしょうか(笑)
でも、どっちもあんまし融通がきかなさそうだなぁ……。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔女と暮らせば」(魔女集会通り26番地)に出てくる子竜をプラスしたら元気が出て良いかも?でもそれはそれでかなり向こう見ずになりそうだなぁ……。
奴隷として虐げられてきた主人公。文字も知らず、自分の名前も知らず、狭い世界で生きてきた少女が、龍と一緒に大冒険!……と言うか、海を目指して放浪するわけですが。
ダンザの喋り方が、何と言うか……、面白いです。
老龍ともなると、もっと勿体ぶった、威厳のある話し方をしそうですが、ダンザはそうじゃないんですね。一人称も可愛いと思えてしまって(笑)
老龍と世間を知らない子供の旅のはずなのに、世間を知らない龍と世間を知らない子供のように見えてしまって……、この2人(1人と1匹)は大丈夫なんだろうか?本当に無事に海に辿り着けるんだろうか……?と心配になってしまいます。
それでいいのか~!?と心配しながら読んでいると、ぐいぐい物語の世界に引き込まれ、気が付いたら読み終えていました。
……何かの罠にかかったような気さえします(笑)
でも、面白いのは面白いです♪読みやすいですし。
この本、まだまだ続くのでしょうか?面白いんだけど、何だか物足りません!
きっと続きが出るよね?と、すごく期待しています。
だって……!
このまま皇帝と別れたままなのはちょっとアレだし、ダンザが無事に蓬莱へ辿り着けるのか気になるし、子龍を無事育て上げることが出来るのかも気になるし!
きっと、子龍育てに手を焼くだろうなぁ……、一人っきりになっちゃって、これからどうするんだろう?
折角信頼しあえた2人(1人と1匹)が別れてしまうのが寂しい……。
やっと意地悪なご主人から解放され、お金を使って物を買うことや、人と話し、交渉すること、信じたり裏切られたり、人の期待に応えたり、広い広い世界の、そして長い人生のほんの端っこに触れた少女が、これから先、子龍と共にどんな旅をするのか……。
とっても気になります。
- ローレンス イェップ, Laurence Yep, 金原 瑞人, 西田 登, 佐竹 美保
- 虎の弟子
- ダイアナ・ウィン ジョーンズ, Diana Wynne Jones, 田中 薫子, 佐竹 美保
- 魔女と暮らせば―大魔法使いクレストマンシー