- 柳原 一日
- 14歳のプレリュード
内容(「MARC」データベースより)
ジュリのパパは世界的な指揮者、ママはピアニスト。でも、ジュリが小さい時に離婚してしまった。そして、ママは死んだ。その時からジュリは人前ではピアノを弾かない。そんなジュリの孤独な生活の中に2人の男性がはいってきた。夏夫さんとパパだ…。
世界的な指揮者と、ピアニストの娘。
母の死後、面倒を見てくれる祖父は音楽教育家、祖母はピアニスト。
そんな中で一人だけ、ジュリはピアノの練習を拒んだ。友達とも上手くいかず、厳格な祖父母とは打ち解けられず……。
そんなジュリの前に現れた一人の男性。
……とくれば、少女向けの恋愛小説を期待しますが、生憎、恋愛要素はゼロです(笑)
孤独なジュリ、ピアノの練習は拒んだけれど、実は一人でこっそり練習しています。音の狂ったピアノと、一人だけで過ごす時間。そこに入ってきた夏夫さん。
ストーリー自体は、いわゆる「お約束」で、すぐに先が読めてしまうけれど、楽しく読めました。
音楽の知識があればもっと楽しいのかしら……と思いましたが。
個人的にはもっともっと深い内容のモノが好みなんですが、「ミドルティーンロマン」と銘打ってあるので、これくらいが妥当なのかな?
海外のヤングアダルトだともっと深い内容とかありますが……。(国内のヤングアダルトはすごく微妙だと思う。大人として、子供にあんまし読んでほしくないような内容もヤングアダルトに分類されてるので……。)
長さも1時間程度で読めるので丁度良く、難しい漢字や表現もないので、小学生でも十分読めます。
久し振りに、上品な日本語を読んだような気もします。
メディエータのあとで読むと特に!(笑)
崩れてない文章も、良いものですね。