やまんば娘、街へゆくー由布の海馬亭通信 | プラネタ旅日記

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児童書専門古本店プラネタ(無店舗)の管理人が細々~となにやら呟いております。大半は読書記録。時々頭の悪さと猫馬鹿具合を炸裂させてます。

村山 早紀, 鬼藤 あかね
やまんば娘、街へゆく―由布の海馬亭通信

村山早紀さんて、なんだか不思議な作家さんだと思うのです。

1冊の本を読んだら、嬉しくて笑っちゃったり、寂しくて泣きそうになっちゃったり、しんみりしてきちゃったり、すっごく元気が出たり、ほっと安心出来ちゃったり、めまぐるしく感情が動くのですよ。

なんと言うか、言葉の書き方、選び方、表現の仕方がすごーっく好みなんだと、最近気付きました。と言うか、この「やまんば娘」を読んで気付きました。

以前に読んだ「ささやかな魔法の物語」「人魚亭夢物語」が好みで、気になる作家さんではあったのですが、どうもシリーズ物(マリリンとかシェーラ姫とか)が多いみたいで、なかなか手出しできずにいたのです。

てっきり、「やまんば娘」もシリーズだと思って避けて通っていたのですが、図書館で見てみたら、シリーズじゃなかった!

面白そうなので、読んでみたわけです。

やまんばの娘が人間だったお父さんを探しに街へ行く(……タイトル通りで説明になってないなぁ/汗)お話なのですが、そこで出会う人間の一人一人にちゃーんと物語があったりして、1冊で何度も美味しいといいますか、出来れば、他の登場人物のお話も読んでみたいものだと思わせる不思議な本。

うーん。素敵。

面白かったです♪


でもやっぱり、ファーストミーティングと言いますか、一番最初に読んだ本が心に残って仕方がありません。

「ささやかな魔法の物語」

本当に大好きです。

「人魚亭夢物語」も同系列なお話ですが、やっぱり「ささやかな~」が良い。

表紙も素敵だし。

これはいつか、自分の本棚に並べたい一冊です。



村山 早紀, 朝倉 めぐみ
ささやかな魔法の物語―カフェ・かもめ亭
村山 早紀, 森友 典子
人魚亭夢物語