今月の旦那の給料。
¥109,480-。
どうやって生活していけばいいのだろう。
前回と同じ気持ちに近づいている。
料理や洗濯や掃除や、どうしてこんな人のためにやらなければいけないのだろう、という気持ち。
毎日10時間以上寝て、ゲームして、たまに働いて、遊んで、飲んで。
こうして書いてみると前の旦那と同じことに気付く。
違うところもいっぱいあるけれど、私が嫌だと感じるところが同じ。
でも息子はパパのこと大好きだし、私も旦那のことをキライになったわけではないし、でもいつまで我慢できるだろう。
「そんなに家に帰りたくないの?」
と先輩から言われた話。
私にされたら哀しくなるだけ。
笑い話だったのかもしれないけど、
本当に帰りたくないのかな?
とすごく哀しくなったし、
それを言われた人の気持ちも考えられないのかと思ったらますます哀しくなった。

なぜ私は人の収入をあてにするような男と2度も同じことをしようとしているのだろう。
多くを望んでいるわけではないのに。
普通に暮らしたいだけなのに。
みんなみんな哀しいことや辛いことがあるってわかってるけれど、
どうしてこうも同じ人種と同じことになってしまうのか、自分の学習能力の無さ、馬鹿さに腹が立つ。
妊娠後期に入りただでさえ体調もすぐれないのに、そんな私が毎日働いて、彼は週3日くらいしか働かない。
出産なんて軽く考えていて、出産後私がすぐに働くと思っている。
じゃあ赤ちゃんの面倒は誰がみるの?
今は保育園だってなかなか入れない。
ましてや彼がそんな就労状況じゃかなり厳しい。
どうやって生活していくつもりなんだろう。
責任感の異常にない情けない頼りない怠け者。
やだやだやだやだやだ。
考えているとぜんぶいやになる。
人間なんていなくなればいいのに
同じ高校生活を過ごした友達なのに、こんなに違ってしまうんだ。
何がいけなかったのだろう…
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彼が欲しがっているチョコを買いにでかけた。
泉岳寺から青物横丁まで、ちょっと自転車でおでかけ。
途中、「聴覚障害者」と書かれたユニフォームを着た女の人と、「伴走者」と書かれたユニフォームを着た男の人が手をつないで走っていた。
女の人は頭にトナカイの耳をつけていて、男の人はサンタ帽をかぶっていた。
2人でマラソンの練習でもしているのかな、と思いながら自転車で横を通り過ぎた。
青物横丁のその店に着くと、欲しいチョコがなかった。
ここから一番近い他店舗はどこかと聞くと蒲田とのこと。
少し遠いけどサイクリングは大好きだし、行ってみることにした。
何年か前に赤坂から川崎まで自転車で行ったことを思い出しながらiPodと一緒にサイクリングするも、遠い。
思ってたよりずっと遠い。
ひたすらペダルを漕ぎなんとか蒲田に到着したけれど、その店にも欲しいチョコはなかった。
せっかく来たのにがっくり。
何も収穫のないまま今と同じ距離をまた自転車で帰るなんて。
なんだか虚しくて泣きたくなった。
そのとき、涙でぼやける視界にトナカイの耳とサンタ帽が入った。
その2人はさっきと同じように手をつなぎながら笑顔で走っていた。
あったかくなった。
私も彼のところに、自転車で帰ろう。
そう思った。

ビル郡に沈もうとしている赤に近いオレンジ色の太陽。
その光を受けた街の空気は白く輝いている。
白く輝いた空を、真っ黒なカラスがきれいに羽ばたいた。