みずうみみずうみ
よしもと ばなな

フォイル 2005-12
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2005年のよしもとばななの作品です。

この作品も、設定が面白いです。
よくこんなことを考えつくなあ、と。


よしもとばななの作品を読んで、今回特に感じたのが、
この人はなんて感受性が豊かなんだろう、
ということ。

もしかしたら感受性が強すぎて、日常生活にも支障を
きたすんじゃないかってくらい、強いんじゃないかな、と
思いました。

また、時折でてくる深い言葉。


「世界はこんなふうにめぐりめぐって生々しくひとつの皮でつながっているのに、私にはわからなかったのだ。

きっと私には一生彼らの気持ちはわからない。

(中略)

だから、私のような人間にも、この世にいる価値がちゃんとあるのだ。自分で「ある」とか「ない」とか考える前の外のところに、もっと大きくぐるぐる回る輪があって、その中にしっかりと組み込まれているのだ。

ある意味ではまるで、奴隷みたいに。自分がどう思うかを別として、あらかじめ決まっていたかのように。」



この数行を産み出すのに、一体どのくらいの時間がかかっているのだろう?と思います。


もっともっとばななワールドを感じたい、浸りたい、今日この頃。