(1月11日付け、毎日新聞より…)





【和歌山・広川町】認知症特集の広報誌で異例の大きな反響、急きょ増刷へ。。。


…和歌山県広川町の広報誌゙広報ひろがわ゙が、先月号で23ページにも及ぶフルカラーの認知症特集を組み、大きな反響を呼んでいる。
担当職員はたった一人だが、認知症の当事者をはじめ様々な関係者に取材を敢行し、家族の姿などを記事にした。
予備を含め毎号2900部を発行しているが、今回は大阪や九州方面からも問い合わせがあり、町は自治体の広報誌としては異例の1000部増刷に踏み切った…

取材から編集まで総務政策課主査の金丸将太さん(33)が一人で全てをこなしている。
大学卒業後の二年間、派遣社員として様々な職を経験した後、2008年に故郷の町役場に就職、11年度から町広報誌の担当となった。。。

当初作っていたのはごく普通の誌面だったが、町民に『広報なんておもろない、税金の無駄遣いや…』と言われたことが忘れられず、読んでもらえる広報誌を目指そうと決意する…

取材や編集の経験はないが、県内外の広報誌を読みあさり、他県の担当者に助言を求めたりもした。
町民や現場を自ら訪ねようと業者への外注をやめ、画像編集ソフトも自費で購入した。
毎月必ず独自の視点の特集記事を掲載するようになり、ページ数も20ページ程度に増えた。

…2016年12月号の特集『認知症と家族のかたち』は、取材に約一年間じっくり費やした。
きっかけは『病気になって差別されている』という町民からの相談だ。
当事者や専門家など認知症に関わる様々な立場の町民にインタビューを試みた。
『読み手である町民の心を動かすのは町民自身の言葉。手を抜きたくなかった』
…取材先に通い、ともに涙を流して声を聞いた、、、





表紙には、2014年に93歳で亡くなった石川信雄さんと妻、冨美代さん(92)のセピア色の結婚写真を使った。
80歳で認知症と診断された信雄さんを、冨美代さんは13年間介護した。
記事は『二人で死のうと考えたこともありました…』などつらい心境を紹介し、同時に夫婦の愛情にも触れる。
デイサービスで好きなものを聞かれた信雄さんが、食べ物と一緒に゙冨美代゙と記したアンケートの写真を掲載し、冨美代さんの写真には直筆の言葉をあしらった、、、


…『生まれ変わってあなたが認知症でも、もう一度あなたと出会いたい』…


石川さん夫婦以外にも、介護する家族や当事者へのインタビューを掲載した。
患者が一筆箋に書き込んだ゙家族に感謝゙や゙歌が好き 昔は上手に 歌えたのにな゙や゙なにおきかれてもわからない゙などの本音も紹介されている。
金丸さんは『小さな町でも広報誌づくりを通じて社会の縮図のような課題も見えてきた。理解が深まり、町民の心を動かすことが出来ればそれだけで嬉しい…』と今後の意気込みを話している。。。


…という涙なくしては読めない内容でしたが、僕の両親も父母ともに70歳を越え、その記憶力などを含めて体力的にまだまだ大丈夫と思いながらも、いつ襲ってくるかも知れない認知症の恐怖は今もつねに感じています。。。


今回の記事を見るにつけ、皆さんのご両親もまだまだ今は若いとしても、将来的な対策としてご両親と一緒に自分も認知症と戦うという覚悟を、いまのうちから持っていてもいいのでは??と僕は思います…


→『広報ひろがわ』詳細ページへ←(Tap or Click to here)


…親がどんな状況にこれからなろうとも、ともに手をたずさえて立ち向かっていこうではありませんかo(^-^)o☆・゚:*:。★・゚;



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