前世療法のグループワークに参加された方から 体験談を頂きました。
とてもポエティックなところがあって 文才を感じます。
それでは 彼女が見えた世界を一緒に旅してください。
以下 体験談
ひょいっとまたいで渡れる幅の小川の水は清らかに澄んでいて、
小川の中の大きめの石の背を豊かな水量で勢いよく乗り越えている。
ところどころは美しい乳白色に輝いて流れてゆく。
小川を渡った木立の手前には可憐な花が広がっている。
赤、ピンク、黄色、オレンジ色の花びらがゆらゆらと落ちそうなくらいに揺れている。
バラの花弁が4、5枚合わさったような花、葉はクリームパンのような赤ちゃんの握った手のような形。
乳白色に流れる小川の水、とってつけたような可愛いお花の姿、ここは異世界の感覚。
ガイドに従い、お花畑の向こうの霧が立ち込める木立の方に目をやると、
霧の中の右のほうに建築中の木組みだけの家の真ん中に腰を下ろした、大工らしき人が見えて来た‥!
その大工は藍色の着物を着ていて40歳くらいのがたいの良い男。
休憩をとりながら斜め上に視線を上げ、大工の師匠であった人物のことを愛情と尊敬と感謝の念を持って思い浮かべている。
その師匠は細身の身体に同じ藍色の着物を身につけ、右手側には銀色のキセルを置いている。
微笑んではいるが只者ではない長老といった印象。
この大工の男が、良き師匠の元で修練を積み薫風を受け成長した、立派な大工であることが感じられた。
視点を空へ飛ばして、街を眺めてみる。
似たような家が、山へと続く一本道の両脇に立ち並んでいる。
時代は江戸末期頃 か、宿場街のようだ。
街中の家々をこの大工が建てている。
街をつくるのに欠かせない人物。
誇りを持って仕事に励んでいる大工。
宿場街の右がわには広大な平野、町民の食を支えるエリア。
田んぼや畑が広がる中に農家の家がポツンと見える。
山へ続く一本道に並行して、川が流れている。
気持ちの良い快晴の日、山の中に入り建材に良い針葉樹を選ぶ大工の姿。
川の上流、何人もの人が隠れるくらいの大きな石がゴロゴロとしている河原に、大工率いる組の、揃いの藍色の作業着の若い衆も散らばり、石を選んでいる。
大工は心地よ間柄の集団をつくる、 明朗快活な良いリーダーだ。
大工は大自然の中、気持ち良い心で精力的に楽しく仕事に取り組んでいる。
山の河原で昼飯美味しそうな大きな塩握り。
今日はお屋敷に来て、大工は屋敷管理者(番頭のような人)の依頼を聞いている。
広く100畳をこえた大座敷、技巧に凝った飾り欄干、磨かれた長廊下、松、苔、整えられた石庭。
調度品を飾る額を‥ この壁に穴を開けたい‥ 廊下の突き当たりの小部屋、天井の隅に隠し扉を‥
二人は誰もいない座敷に立ち、静かに相談している。
夕暮れ、大工は自分の家の縁側に座り群青色に染まる遠くの山並みを眺めている。
街の人が良く暮らせるように、もっと自分にできることはないかと考えている。
自分にはできる、という自信。
広い視野で街のために尽くす情熱。
夜、布団に入ると熟睡。
健やかな心とからだ。
fin
その後何か心境の変化や気づきがありましたかの返答
最後までお読みくださり ありがとうございました。
SHOKO拝