成人式の日のことを思い出しました。

20歳の私は、少し不満でした。

だって、周りのみんなは
ちゃんとした写真館で
きれいに成人式の写真を撮ってもらっていたから。

でも、うちの父は違いました。

「ここで撮ろう」

父が選んだのは
特別でもない普通の場所。

そして父がカメラを持って
私の着物姿を撮ってくれました。

正直に言うと、その時の私は思いました。

「え、写真館じゃないの?」
「ちょっとケチじゃない?」

少し恥ずかしくて
少し残念な気持ちもありました。

でも──

時間が経って
その写真を見返したとき
私は驚きました。

「あれ…この写真、すごくいい」

他の人に撮ってもらった写真より
父が撮ってくれた写真のほうが
なぜか温かくて、自然で、素敵だったんです。

そういえば父は
昔から写真が好きでした。

きっと父は
節約したかったわけじゃなくて

「自分の手で娘の大切な瞬間を残したい」

そんな気持ちだったのかもしれません。

20歳の私は
その意味がわかりませんでした。

でも今ならわかります。

親って
子どもの大切な日を
ちゃんと考えてくれているんですね。

たとえ
その時の私たちが
気づかなくても。

父が撮ってくれた成人式の写真は
今では私の宝物です。

あの時はわからなかったけれど
時間が経ってから見える愛もあるんですね。

もしよかったら教えてください。

「あとから気づいた親の愛」
あなたにもありますか?