昨日、宮崎駿監督の風立ちぬを観てきました。
結論から言うと、ほとんど泣いてました!
エンドロールのひこうき雲が流れた時には我慢しなきゃ嗚咽までいってましたです。
てなわけで、すごく良かったんですが、世間では結構評価が分かれてますね。
特に面白いのは、試写会の感想で、細田守監督などのクリエイター系の方の感想は絶賛が多いのに、一般の方の感想は酷評も結構多いこと。
どっちを信じりゃいいの~って思う人もいると思うんですが、昨日観た感じだと、これには理由があるかなと。
以下はネタバレありです!
まず、酷評する人のパターンとしては、①ラピュタ的な冒険ファンタジーを求めちゃってるパターン、②主人公の声が受け入れられないパターン、③ストーリーやキャラが理想的すぎて、葛藤や汚い部分の描写がないことなどなどがあるかなーと思います。
とりあえず、①のラピュタ的なものはもう求めても仕方が無いとして(笑)
でも、酷評する人は、風立ちぬのテーマがイマイチ感じ取れなかったんじゃないかと思うんです。
僕がざっとみたところ、誰も言及してなくて意外だったんですが、今回のキーワードは「鯖の骨」です!
観てない人は何じゃそりゃですが(笑)、前半に主人公の二郎が鯖の味噌煮を食べていてその鯖の骨の美しさに感動するシーンがあるんです。
鯖の骨が美しいって意味分からんって人は、この映画は多分合わないのでやめましょう(笑)
多分、たぶんですが、宮崎監督はものづくりにおいて大切なのは、自然や身の回りの誰も気に留めないようなことの美しさに気付けるか、気づけるくらい正直にまっすぐに向き合って生きているかだと伝えたかったんではないかと思います。
鯖の骨の美しさに感動した二郎は、それを最終的に飛行機の設計に生かしていきます。
片やライバルの同僚は、自然や身の回りの美しさではなく、ドイツの技術に影響を受けて飛行機を作ります。
でも、そのオリジナルな発想では二郎には敵いません。
このよーに、ものづくり、いや、ものづくりに関わらず何かをして生きてく上で、宮崎監督が本当に大事だと思っていることが、この鯖の骨に詰まっているんです!!
く~っ かっこいい!
しかも、美しいものを作りたいだけとその事に熱中して生きるということは、一方で非常に業の深い、切ない生き方である事も描かれています。
それが、菜穂子との恋愛であり、ゼロ戦です。
彼が美しいものを作ることに生きた結果、愛する菜穂子といる時間はほんの僅かなものになります。そうまでして作った飛行機は戦争の道具としてズタボロに使われます。
それでもそう「生きねば」と!
そう生きねばならないんです!!
当時も、今も、難しい時代だからこそです!
酷評する方には、そこの葛藤が描かれていないという人がいます。それは確かにそのとおりで、タンタンとしている二郎は何の葛藤もなくその生き方を選んでいるようにも見えます。
でも、私見ですが監督はわざとその描写を控えています。なぜなら、監督は今の時代に生きる若者へのメッセージとして、ひた向きに生きることへの「潔さ」を求めているからです。
映画では、菜穂子が喀血したことを聞き、急いで汽車で東京へ向かう中で、二郎は仕事を続け、紙に計算を書き続けます。その紙には数滴の涙が落ちます。しかしそれでも計算の手は止まりません。
菜穂子と一緒にいてやれないことについて二郎も心の中では葛藤しているから、涙が出る。でも、自分のやるべきことは美しい飛行機を作ることで、絶対に筆を止めない。その決意、生き方に対する真摯さ、潔さが非常に表れています。
ここで、涙が止まらずに計算をやめて泣くシーンを入れていたら、菜穂子への愛は表現できても、演出としてはテーマからずれてしまうからそうしなかったんだと思います。
二郎の声も、このように考えるとすごく納得がいきます。
要するに、ものづくりに対して真摯に、正直に、没頭して生きている人間、それ故に社会に色々な業を背負って生きている人間、まさに庵野監督がピッタリ!とこうなったんではないかと。
現に、棒読みのセリフもありますが、単なる上手い下手ではない説得力のあるセリフがいくつかありました。それは、監督の中では職業声優では難しかったんではないかと思います。
で、こーゆーメッセージって監督としては、全部の人間に感じて欲しかったんだと思うんですが、やっぱりものづくりしてる人間、つまり、クリエーターさん的な人の方が刺さりやすいんだろうと。
ふつー、鯖の骨が美しいって、何が?って感じですもんね(笑)そういうマニアックさは分かりづらい。
そこが、評価の違いの原因かなーなんて思いました。
とにかく、二郎の生き方と、宮崎監督の生き方もオーバーラップしつつ、熱い想いが静かに伝わってくる映画です。
でも、単に菜穂子との恋愛が切ないから泣けるとかそーゆー映画ではないってことで、宮崎監督から今を生きる若者世代への静かで激烈なメッセージを感じながら観れば、号泣間違いなし!
だと思うんですけどね・・・(笑)
この難しい時代にこそ。
いや、ホント時代性と結びついたいい映画でした。
結論から言うと、ほとんど泣いてました!
エンドロールのひこうき雲が流れた時には我慢しなきゃ嗚咽までいってましたです。
てなわけで、すごく良かったんですが、世間では結構評価が分かれてますね。
特に面白いのは、試写会の感想で、細田守監督などのクリエイター系の方の感想は絶賛が多いのに、一般の方の感想は酷評も結構多いこと。
どっちを信じりゃいいの~って思う人もいると思うんですが、昨日観た感じだと、これには理由があるかなと。
以下はネタバレありです!
まず、酷評する人のパターンとしては、①ラピュタ的な冒険ファンタジーを求めちゃってるパターン、②主人公の声が受け入れられないパターン、③ストーリーやキャラが理想的すぎて、葛藤や汚い部分の描写がないことなどなどがあるかなーと思います。
とりあえず、①のラピュタ的なものはもう求めても仕方が無いとして(笑)
でも、酷評する人は、風立ちぬのテーマがイマイチ感じ取れなかったんじゃないかと思うんです。
僕がざっとみたところ、誰も言及してなくて意外だったんですが、今回のキーワードは「鯖の骨」です!
観てない人は何じゃそりゃですが(笑)、前半に主人公の二郎が鯖の味噌煮を食べていてその鯖の骨の美しさに感動するシーンがあるんです。
鯖の骨が美しいって意味分からんって人は、この映画は多分合わないのでやめましょう(笑)
多分、たぶんですが、宮崎監督はものづくりにおいて大切なのは、自然や身の回りの誰も気に留めないようなことの美しさに気付けるか、気づけるくらい正直にまっすぐに向き合って生きているかだと伝えたかったんではないかと思います。
鯖の骨の美しさに感動した二郎は、それを最終的に飛行機の設計に生かしていきます。
片やライバルの同僚は、自然や身の回りの美しさではなく、ドイツの技術に影響を受けて飛行機を作ります。
でも、そのオリジナルな発想では二郎には敵いません。
このよーに、ものづくり、いや、ものづくりに関わらず何かをして生きてく上で、宮崎監督が本当に大事だと思っていることが、この鯖の骨に詰まっているんです!!
く~っ かっこいい!
しかも、美しいものを作りたいだけとその事に熱中して生きるということは、一方で非常に業の深い、切ない生き方である事も描かれています。
それが、菜穂子との恋愛であり、ゼロ戦です。
彼が美しいものを作ることに生きた結果、愛する菜穂子といる時間はほんの僅かなものになります。そうまでして作った飛行機は戦争の道具としてズタボロに使われます。
それでもそう「生きねば」と!
そう生きねばならないんです!!
当時も、今も、難しい時代だからこそです!
酷評する方には、そこの葛藤が描かれていないという人がいます。それは確かにそのとおりで、タンタンとしている二郎は何の葛藤もなくその生き方を選んでいるようにも見えます。
でも、私見ですが監督はわざとその描写を控えています。なぜなら、監督は今の時代に生きる若者へのメッセージとして、ひた向きに生きることへの「潔さ」を求めているからです。
映画では、菜穂子が喀血したことを聞き、急いで汽車で東京へ向かう中で、二郎は仕事を続け、紙に計算を書き続けます。その紙には数滴の涙が落ちます。しかしそれでも計算の手は止まりません。
菜穂子と一緒にいてやれないことについて二郎も心の中では葛藤しているから、涙が出る。でも、自分のやるべきことは美しい飛行機を作ることで、絶対に筆を止めない。その決意、生き方に対する真摯さ、潔さが非常に表れています。
ここで、涙が止まらずに計算をやめて泣くシーンを入れていたら、菜穂子への愛は表現できても、演出としてはテーマからずれてしまうからそうしなかったんだと思います。
二郎の声も、このように考えるとすごく納得がいきます。
要するに、ものづくりに対して真摯に、正直に、没頭して生きている人間、それ故に社会に色々な業を背負って生きている人間、まさに庵野監督がピッタリ!とこうなったんではないかと。
現に、棒読みのセリフもありますが、単なる上手い下手ではない説得力のあるセリフがいくつかありました。それは、監督の中では職業声優では難しかったんではないかと思います。
で、こーゆーメッセージって監督としては、全部の人間に感じて欲しかったんだと思うんですが、やっぱりものづくりしてる人間、つまり、クリエーターさん的な人の方が刺さりやすいんだろうと。
ふつー、鯖の骨が美しいって、何が?って感じですもんね(笑)そういうマニアックさは分かりづらい。
そこが、評価の違いの原因かなーなんて思いました。
とにかく、二郎の生き方と、宮崎監督の生き方もオーバーラップしつつ、熱い想いが静かに伝わってくる映画です。
でも、単に菜穂子との恋愛が切ないから泣けるとかそーゆー映画ではないってことで、宮崎監督から今を生きる若者世代への静かで激烈なメッセージを感じながら観れば、号泣間違いなし!
だと思うんですけどね・・・(笑)
この難しい時代にこそ。
いや、ホント時代性と結びついたいい映画でした。