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 万引き以外に、いじめ、恐喝、暴行なども、中学校ではよくある話です。
まずはじめに、指導の仕方の話の前に、いじめとはなにかを定義します。

 一般的にいじめと言う場合には、仲間はずれ、嫌がらせをさします。
大津のような事件は、いじめというより恐喝、暴行に属するものでしょう。ただ、実際には同時に複合的に起こる場合もあります。

今回は、最もシンプルな○○君が××君をいじめたといった話の指導について解説します。


・発覚まで

 クラスというところは一種の社会の縮図で、好き嫌いから付き合い始めたのだれとだれが仲悪いだのありとあらえる話が出てきます。担任は芸能レポーター並み?のクラスの情報を持っているのが普通です。
 よくある、「仲が悪いな」「小競り合いあるようだな」ぐらいでは指導は入りません。事あるごとに「仲良くしなさい」「喧嘩してはいけません」と注意する程度です。こちらは指導というより普段のクラス運営に属します。
 指導が入るのは、物を隠したり、取ったり、相手を殴ったときなどです。(文房具や教科書を隠したりする嫌がらせが多い)

・発覚後の指導

 現行犯であれば直ちに注意「取ったものを出しなさい」「謝りなさい」となります。
被害者側から訴えがあって発覚した場合は、万引きの指導と同じように面接し事実関係を確認します。
加害者が1人の場合は、担任が面接し状況を確認の上、取られたものを返して、怪我の場合は治療費を賠償、親と本人が謝罪して指導終了ですが、万引きと同様、こんなに簡単にはなかなかいきません。



・指導の詳細

 担任や学年の教員がいじめがあるっぽいことにはすぐに気づきます。ただ、番外編でも言った様に、証拠や証言が無ければ指導はできません。被害の訴えがあって初めて事情聴取が始まりますが、万引きと違って本人はいじめたことをなかなか認めません。さらに、取られたものもなかなか出てこなかったりして、教員側も決定的な指導になりません。相手を殴ったといった場合でも、からかいに怒っていじめられた側が殴りかかり、いじめた側が被害を訴えたりするのでややこしくなったりします。

 本人に事実関係を認めさせるのがポイントですがそうでない場合でも、学活や学年集会などで繰り返し注意するということになります。
 この手の事件は事あるごとにリアルタイムで注意し、だんだんに収まってゆくといった経過になりがちです。

次回は集団によるいじめ、次次回は実例と指導のコツです。