今回は前回の続きで楽しくても勉強できないです。

前回の②は、

 ②授業を聞いてない生徒になぜ?と聞くとつまらないと答えるので面白く楽しい授業をやれば学力が上がると思っている。

です。

 校内暴力のあと平成の初め位に「楽しい授業」というのが流行ったことがあります。授業が荒れるのを子供の興味を引くことで収集しようといった趣旨ですが、現在でも授業の哲学としては主流でしょう。

 授業が成立しなくなると、何とか前を向かせるための手段・・言葉は悪いのですが「エサ」として「楽しい授業」や各種アイテムを使うことはよくありますが、多くの場合、授業が成立しなくなったときにアイテムを使って「授業を聞く生徒が増えた」と言って教員がほっとしているだけのことが多いようです。
 でんじろうさんの実験を見ても生徒はそこで終わってしまい、原理や法則性の内容には拒否反応を示すと言うのが普通の反応でしょう。

 もちろん、退屈な授業と言うのはそれはそれで問題ですが、子供たちの興味を引いて丁寧に教えれば成績が上がると言うわけではありません。
「楽しい授業」と言うのは、あくまで授業のアクセントとしてのマンネリ打破のためのアイテムと認識すべきでしょう。
 これは私の経験的な話ですが、成績をあげるためには生徒に前を向かせ、話を黙って聞く習慣をつけることが必要です。要は集中力をつけることが成績向上の基本と言うことです。

次回は自由にすれば成績が伸びるのかどうかの話しです。