小学校は担任が1人で授業をするのでこの名称になりますが、中学以降は基本的に授業崩壊です。

一応、調べてみると定義があるようですね。(Wikiからのリンクなので裏は取っていません)

 『学級崩壊とは、文部科学省(学級経営研究会)の定義によれば、「生徒が教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず、授業が成立しない学級の状態が一定以上継続し、学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立至っている場合(学級がうまく機能しない状態)」である。』

ものすごく分かりやすくいうと、「生徒がいうことを聞かずに授業にならない」ということです。次に私が勝手に程度分けしてみます。

軽度 授業中注意しても静かにならない。ざわついたままで授業が続く。
中度 授業中生徒が徘徊、消しゴムなどが飛び交う。
重度 生徒が授業中に教室内外を出入りする。ウォークマン(iPod)を聞いている。注意すると教員側を脅す。

中学で学級崩壊という場合、これに、学活、給食配膳、掃除などがほとんどできない状態が加わります。

 次に頻度ですが、軽度、中度の学級・授業崩壊の昔から結構ありました。重度の崩壊は頻度としては多くはなく、学校自体が荒れている状況で授業の担当や担任の手に負えるレベルとはいえないでしょう。
 昔は、授業が荒れるのは、新任から日が浅い先生と一部のM教師と決まっていました。新任教員の場合は数年で授業・担任のコツを覚えてクラスを落ち着かせることができるようになるといったパターンでした。ただし、これは学校が普通の状態の場合で、荒れた学校の場合は3月まで何人クラスが持つかなといったこともありました。
 ちなみにM教師とは問題教師のことで、何年たっても授業ができない教師のことでした。当時、どの学校にも1人や2人はいました。公務員には査定や解雇はないので、定年まで学校をたらいまわしになっていました。現在は配置換えなどで現場からはずす場合が多いようです。

 現在、学級・授業崩壊は増えていると私は見ています。5クラスあれば1クラスや2クラスは軽度の崩壊といったとこでしょうか。現場に戻って実感していますが昔と比べて指導はますます困難になっているように思えます。個を尊重する現在の教育が集団の秩序を維持することと本質的に矛盾するため、そのひずみが大きくなっているだと思われますが、その辺の話は機会を改めて。

次回は学級崩壊を具体的に解説します。