1999年04月03日 三浦半島・剣崎の地磯にて | <Reboot>堤防へ行こう

1999年04月03日 三浦半島・剣崎の地磯にて

私の勤める会社には、社員慰安会とか社員慰安旅行といったものがない。代わりに、勤続5年ごとにイベントが用意されている。


勤続10年の時は特別休暇10日と特別一時金10万円が支給され、この時は家族揃って9泊10日で北海道に行った。しかも陸路(!!)で。。。。。


このままリストラされなければ、2001年(16年目)には勤続15年のイベントを迎える事ができる。特別休暇15日と特別一時金15万円と思いきや、5日と5万である(ちなみに20年は20日と20万)。世の中そんなに甘くない。


で、今度はどこに行くか考えるのだが、爆釣を夢見てTV(主にFishingBattle九州や釣りロマンを求めて)に登場するような一級の磯に行ってみようと思った。

旅行好きの嫁が反対する理由もなく、場所は大島、三宅島、男女群島(!!)が候補である。嫁と子供は観光に専念してもらおうか。。。。。


それにはまず磯釣りを始めなければという事で、その道の達人にイロハからレクチャーを受けようと思っていたところ、OKUYAN'S PARKのBBSで知り合った横浜の耕吉氏に、磯のクロダイ釣りをご一緒させていただく事になった。というより、押しかけたと言ったほうが正解かもしれないが(笑)。

快く引き受けてくださった事に、感謝します。

私は横浜の耕吉氏を勝手に「磯の師匠」と決め込み、以降、師匠と呼ばせていただく事にする。


なにはともあれ、磯釣りへの第一歩を踏み出すわけである。そして最終目標は、ズバリ石鯛だ。まだ小学生の頃、釣りを始めたきっかけとなった「釣りキチ三平」も、読み始めは石鯛編であった。

石鯛釣りは子供の頃からの夢であり、男の中の男の釣りであろう。


まず磯に臨む装備だが、この冬はメジナ狙いの釣行を行った為、タックルは問題無いだろう。問題は足元や、磯独特の装備にある。

スパイクは予算の関係で、マリンブーツに外付け/取り外しできるスパイクを購入する。足側から外に向かって、無数のタップネジがねじ込まれており、これを大仁田スパイクと名付けた。蹴られた日には流血必死である。

バッカンは堤防で使っているコマセバケツで代用し、新たに尻当てと、浮きは荒波用に5Bと水中浮き、その他の小物を用意した。


肝心の天気だが、一週間前から当日の天気予想に注意を払う。磯場なので、最悪の場合も考えなくてはならない。

長期予報では雨だったが、その後は猫の目のように曇ったり雨だったりするが、前日の予報は曇りのち晴れで落ち着いた。

ちなみに私は「晴れ男」を自称している。台風でも「竿を出す!!」と決めれば雨が上がるのだ。昨年の梅沢堤防は、雨は上がったものの台風の影響で大荒れだったが、平塚では竿を出せた実績がある。


さて、桜もほころびかけた前夜、冷たい冬の雨が予報通りに降ってきた。水温の低下を心配しつつ、21時に就寝する。


翌朝2時(!!)、目覚ましの5分前に目覚め、イソイソと身支度を整える。さすがに眠いが、体調は悪くない。朝飯と昼飯、飲み物を隣のコンビニで購入し、待ち合わせ場所に向かって出発する。

気温は思ったより低い。前日購入して保冷剤と一緒に車に入れておいたオキアミを溶かす為、ヒーターを強めにかけて45分ほど走ると、目指す合流場所に到着である。

今回、同じくBBSで知り合ったZUMOさんも同行する事になり、朝に弱いということで前日移動の車中泊である。パーキングでZUMOさんを見つけ、予定時刻に師匠と合流した。


今回始めて師匠と顔を合わせるわけだが、私は師匠をシーガーエースのCMに出てくる「敵なしって感じですね」とコメントする、ああいうタイプの方かと思っていた。

が、実物は一見青年風のスポーツマンタイプだった。思ったより若く見えたので、最初は息子さんが来られたのかと思ってしまったが…。


ともあれ無事合流を果たし、三浦半島・剣崎の地磯へ向けて出発すると、まもなく到着である。

夜の磯は不気味な唸りが聞こえ、足元も頼りない。この日は風が強く、しっかり立ってないと体が持って行かれそうだ。一通りポイント案内を受け、朝方は北風を避ける為に便所下と呼ばれるポイントに入った。


ここでまず仰天。荷物を背負子にまとめ、両手フリーという師匠に対し、私は両手に一杯の荷物。。。。。。
おまけに大仁田スパイクは100歩歩くとすぐに外れる。全く持って役に立たない、安物買いの銭失い状態である。もう\2,000-もだせば、立派なスパイクが買えたなあ。。。。。。

又、コマセを作る手つきが全然違う事に気がつく。大型のバッカンで手際良くサクサク。私は小さなコマセバケツで、十分混ざりきらない事にイライラしながら何とか。。。。。。


準備が整いタナの指示を受け、早速開始。

が、風向きが少し変わり、ポイントに風が入ってくる。竿を思い通りに振れない上、ラインが思いっきり竿に絡むという状況。

風に強いシステムを構築する必要性を痛感した。中通しの竿は必須であろう。


まだ夜も明け切らぬ中、コマセを撒いて反応を見るが餌取りらしきものは見えない。水温は12.5度で、手をつけるとかなり冷たい。昨夜の雨の影響であろう。

そうこうすると、師匠が「クロダイが見えた。いるっ!!」と言われる。そして確かに、浮きが反応してスーッと沈み込んでいる。

が、タイミングが合わないらしく、なかなかフックに至らない。水温低下による食い渋りだろうか。この浮きも、浮力ギリギリに調整してあり、私の調整した浮きとは「浮き方」が随分違い、大変勉強になる。


ZUMOさんは、ルアーで師匠に教わったポイントを攻めている。ヒラスズキが上がった実績のあるポイントらしい。


暫くすると、ベラやフグといった餌取が釣れだす。活性が上がってきたようだ。私もフグやベラが釣れだし、この日のお持ち帰り、ウミタナゴが上がった。なんとか坊主は免れたようで、ホッとひと安心。

最近は今年5歳の息子に、「さかなのいるところでつってくればいいのにー」等と言われるのが。。。。。それができれば苦労は無いのだが。。。。。。。


ここで、コマセの撒き方、潮目の見方等を教わった。特に潮目は見たことが無かったので、非常に感動した。で、流れに乗せて「本流」を試してみる。ラインメンディングもなんとかなっており、良い感じである。が、えさはそのまま・・・・・。


10時、天気が思ったより好転せず、風は止んだものの、なかなか晴れないために水温が上がらない。活性は決して高くないと言った状況である。で、師匠の指示でポイントをハナレと呼ばれるところに移動する。ここでも餌取りは見えず、相変わらず活性が上がらない。木っ端メジナくらいは居て欲しいものである。


ここで最初に釣れたのは、「謎の物体X2号」。どう見てもウミウシではなく、真っ黒いゼリー状でグニャグニャ動く。しかも、しっかりフックしている。あまりに気持ち悪いので、ハリスを切ってお帰り願った。


このハナレという場所、潮がよく動いており、海草が瀬際にびっしり生えている。雰囲気十分で、天気も時折日が差すようになってきた。期待を込めて、黙々と竿を振る。


ポイントに入れると潮の動きで、入り江の奥まで浮きが流れて行く。そのまま流してると対岸近くで消し込み、合わせるとククッと小気味良い引き。引き上げると20cm近いメバルである。この後同じ状況で2匹を追加し、お持ち帰りはメバル3匹+ウミタナゴ1匹となった。今回は息子に叱咤される事は無いだろう。


その後、昼過ぎから潮止まりがあったものの状況は変わらず、コマセ切れと足が吊るほどの体力消耗により、15時に竿を収めた。本来なら夕まづめまでやりたかったのだが、思ったよりコマセの消費が多く、それだけ無駄に撒いていたのであろう。

又、慣れぬ磯場と足元の不安さ、加えて冷たい風に吹かれたことで、思ったより体力を消耗してしまったようである。足が吊ったとは情けない。。。。


今釣行の収穫(釣った魚ではない)は大きく、貴重なエッセンスを吸収できた。これは非常に大きなものであり、今後の釣行が楽しみである。

  • 浮きの浮力調整はシビアに行う。ほとんど沈んでるくらいが良い。
  • コマセを揃える事で魚を寄せ、どの竿でもヒットできる状況を作る(さすがと言うべき発想)
  • 情報の蓄積は重要。通う事によってポイントとタナを絞り込む。
  • 風対策。特に磯場では、風に強いシステムを組まないと釣りにならない。
  • とにかくスパイクはけちらず買うこと。それでも足元は決して安全とは言いきれない。
  • 両手フリーになる移動方式がベスト。

これが今回の収穫である。残念ながら本命(クロダイ、メジナ)が釣れなかった為、仕掛けや取りこみに関するものは得られなかったが、これは後日判明する事と考える。


必要な装備が整い次第、再度磯にアタックする事にする。

中通しの竿とスパイク、バッカンとチャラン棒くらいは揃えないといけない。ボーナス後くらいであろうか。。。。竿とリールは傷だらけになっていた。できれば無用の傷は避けたいものだ。


と、その前に、これらのエッセンスを生かして堤防からクロダイも狙いたい。茅ヶ崎・ヒラシマ堤防が候補か?


最後にお師匠様、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。