1999年1月15日 真鶴・福浦港にて | <Reboot>堤防へ行こう

1999年1月15日 真鶴・福浦港にて

正月に病んだ極悪インフルエンザが治りかけた今日、午後から雪の予報にもめけず初釣り敢行である。再度悪化したらどうしようとか、馬鹿ではないだろうかと考えたが、馬鹿は風邪をひかないと昔から相場が決まっているので、とりあえず愚行ではないと自分に言い聞かせる。


とにかく、初釣りを敢行しなければ。そして、ターゲットは尺上のメジナだ。


なんと、この日のために磯竿を一本新調してしまった。ひとめボレしたのは、5.4mのウェポンである。どうも懐が暖かいとイラン物を買う癖が直らないのだが、いまさら人生のやり直しをしている暇も無いので、よしとする。8月に天変地異でもあれば別だろうが。


さて、夜明け間際で耳もちぎれんばかりの寒さの中、愛車スペースギアを福浦港に走らせる。初釣りで心うきうきというよりは、ザ・坊主の可能性の高さと降雪で帰れるのだろうかと不安がよぎる。スペースギアはこの辺りに降る雪ぐらいは何とも無いが、他の車の巻き添えが心配である。


という訳で、昼過ぎには上がってしまおう。一応坊主よけにサンマの切り身も持参してるし、何とかなるだろうと考えてると福浦港に到着である。


堤防の特等席から下を見ると、今日は小魚が全く見えない。ここはコマセ撒けばウヂャウヂャ寄ってくる程いるのだが、さすがにこの寒さで深場に行ってしまったのだろうか。木っ端メジナはおろか、畑と間違えるくらい居たベラすら見えない。嫌な感じである。


なにはともあれ、途中小田原マリンで購入したアミコマセを解凍しなければ。解けるまで穴釣りで時間を潰そう。


ではと、今年の一投目を前回カサゴの実績がある幸せの穴弐号に落とし込む。


あ…当たりが無い。そんな馬鹿な…。


二投目、次に実績のある幸せの穴壱号に落とし込むも、当たりのあの字も無い。その後一時間半、気が狂ったように穴探りを続行するも、当たりひとつない。あれほど沸いていたベラやアイゴ、木っ端メジナはどこに行った…。


終わった。今日はザ・坊主確定であろう。フーッと天を仰ぐと冷たい雨が心を打つ。おまけに風まで吹いてきた。最悪の初釣りである。


もういいやとあきらめ気分で、解けたコマセを砕いて配合餌を混ぜる。できれば雨の日におNEWの竿をおろしたくなかったが、そんなことも言ってられない。こうなったら玉砕覚悟の無理やり集魚釣法である。


コマセを撒く。普通はここで雑魚がワラワラ寄ってきてあっという間に無くなってしまうのだが、今日は海の底に落ちる様がよく見える。なんてこった、これぢゃ水溜に釣り糸垂れてるのと変わらんではないか。


それでもしつこく撒いていると、ようやく魚が集まってきた。木っ端メジナも見える。時間にして一時間くらいは経過しているだろうか。とにかく、魚は寄ってきた。執念の勝利である、ふっふっふ…。


と、どんぐり浮きがスッと消しこまれた。よっしゃー、今年一発目の獲物は尺上の・・・・・・・・・どころか、15cmくらいのネンブツダイであった。


ネンブツダイ・・・・・・嫌な響きである。食べたらあの世という事も無いようだが、99年最初の獲物になってほしくは無かった。ううっ・・・。


その後、魚は寄ってくるのだが、なかなか餌に食いつかない。今日の餌はマルキューの食わせオキアミとかいうのを使っているのだが、なかなか食ってくれない。触るとネトッとして、いかにも食いが良くなるような秘密の液体に浸されているようなのだが、イマイチぱっとしない。


その後、ネンブツダイを一匹追加したものの、コマセ切れに加え雨足と西風が強くなって11時前に痛恨のギブアップ。じっとしていられないくらい寒いと言うよりは、通り越してすでに痛い。また風邪をぶり返したらたまったものではない。


そそくさと帰り支度をして駐車場方向に振り返ると、テトラの上にメジナアングラーと思われる人たちがいっぱい居るではないか。見るとけっこうなサイズが上がっている。


ここはメジナはテトラの上からか・・・。


かつてカサゴ狙いで何度かテトラの上に移動を試みたことがあったが、正直言って危ないのなんの。体力の衰えも手伝って、とても移動できそうも無い。滑って転んで怪我するのは、時間の問題であろう。さりとてメジナは釣りたいし・・・・・。


堤防を変えるか、テトラへの移動方法を考えるか・・・。次回までの宿題である。


と、考え込んでいると、地元の漁師さんと思われる初老のお方に声をかけられた。


少し話してみると、水温が上がる午後以降がこの時期のセオリーとの事である。なるほど早朝は小魚もいなかったし、事象との一致は疑う余地すらない。


ふむ、次は午後からと思ってみたものの、帰り道11時30分頃に見た熱海方向の渋滞は真鶴道路入り口から西湘まで続いており、それでも移動は早めが必須と言うことになるか。


というわけでSekoさん、メジナの刺身は次回へ持ち越しとなりました。残念です(業務連絡モード)。


よし、次だ。