【051】「アンダークラス」の行方は。。(´・ω・`) | ajset5のブログ

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こんにちは、ajset5です。
 

河北新報の日曜で本の紹介を読みますが、そのメモもこちらで載せるようにします。
(´・ω・`)

「階級社会」を知る/格差拡大に歯止めを
    資本家、労働者に、新中間層(管理職、専門職など)、旧中間層(自営業など)を加えたことまでの四つの階級構造は今、大きく転換したと、
橋本健二「新・日本の階級社会」(講談社現代新書・972円)はいう。

    近年、労働者階級内で正規と非正規の格差が広がり、同じ階級としてひとくくりにしがたい状況になる。両者の所得の推移からもそれは明らかだ。著者は、その分断により下位移動させられた人々を「アンダークラス」という階級に位置付け、5階級構造による新たな階級社会への転換を説く。
    アンダークラスの人々による低賃金労働によって、他の階級が安定した生活を確保するという今日の階級社会の現実を踏まえ、格差縮小への合意形成はいかに図れるのか。各階級をさまざまな視点から分析し「格差拡大に歯止めをかける社会的勢力の可能性」を探る。
    格差拡大への認識と自己責任論の影響は、所得再分配政策を支持するか否かの鍵となる。例えば、資本家階級が再分配を支持しないのは、自己責任論の影響力が強いためだ。一方で、パート主婦が、アンダークラスよりも自己責任論に否定的なことに著者は注目する。
    パート主婦とは唐突だが、本書では5つの階級とは別に、女性を17のグループに分け、その属性や意識が紹介される。女性は、配偶者の有無とその階級に影響を受けるためだ。したがって、有配偶者女性の非正規労働者=パート主婦はアンダークラスには含まない。著者は、パート主婦が自己責任論に否定的なのは、その境遇が性別という動かしがたい要因から来るためだと書くが、同じ非正規労働者として、アンダークラスの人々を目の当たりにしているとも想像できよう。
    その厳しい現実を知るものとして、
藤田孝典「貧困世代」(講談社現代新書・821円)もお薦め

する。(ライター・近代ナリコ)


2018.03.18 河北新報(23) 読んでなるほど

 

(´・ω・`)例えば、パート同士で同棲すれば、どう生活になるだろう…