常識の非常識(順光・逆光編) | カメラマンの独り言

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「順光(撮影)・逆光(撮影)」という言葉を聞く事があると思う。

表現は違うかもしれないけど「順光」とは、太陽(光源)を背にして撮影する事。

逆光とは、太陽(光源)が正面にある事を言う。

「逆光だったから、人物が暗くなっちゃった」という経験された方も多いと思うので、巷では「逆光」=「悪」のようなイメージが定着している。

その為、最近のカメラでは「逆光でも綺麗に写せます!」等と言う売り文句まであったりする。

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とある幼稚園での話。

避難訓練のイベントで、近くの消防局から「消防車」が来てくれた。

園児達は消防車を間近に見て、触れて、隊員さんから説明を受けたりしてと、何とも楽しいイベント。

当然の流れだが、この「消防車」を背景にして「集合写真」を撮りたいと言われた。

分かりましたと返事をすると、園の職員が言った。

「消防車の前だと逆光になっちゃいますが大丈夫ですか?」

…これがまぁ、一般的な常識なんだろうなと思いつつ「プロですから大丈夫ですって(笑)!」なぁんて答えてみたり。

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実はね、特に小さい子が対象で集合写真を撮る場合、晴天であれば「逆光じゃないとダメ」だったりする。

まず「影」の問題。

帽子を被っていた子どもがいたとする。目の前から太陽が照りつけているので帽子を上げさせても「つばの影」が顔にかかってしまう。どんなにフラッシュを強くしても完全に陰までは消せないのだ。

次に「目つぶり」の問題。

すでにお分かりかと思うが、目の前に太陽があるため、目を細めたり閉じたりしてしまい、どんなに我慢してと言った所で「目を閉じている人」が大量に出る。とどめに帽子を深く被って顔が写らなくなる場合もある。

結果「逆光でフラッシュ」が最も綺麗に撮影できるのですよ。

あ、もちろん「全部が全部」という事じゃないんだけど(建物の位置関係とか)基本的には逆光の方が撮影しやすい。

順光だと顔に光りがまんべんなく当たってしまい「のぺっ」とした表情になる場合が多いので。

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ポスター撮り(ポートレート)を撮影する時など、逆光(もしくは斜光)の位置から人物にレフ板(光を反射させる板)で光を反射させ、間接的に顔だけ明るくしたりする。

こうすれば顔の凹凸まで綺麗に撮影できるし、後ろ(背景)が「キラキラ」して人物がより引き立ったりするのです。

その為「この背景をバックに綺麗に撮りたい」という希望があると、東西南北、時間による太陽の位置を考えて準備し撮影をしたりする。

屋外で撮影された芸能人のポスターやらを見てみると、後ろ(背景)がやたら明るいのに人物は暗くなっていないでしょ?

そして変な角度から光りが当たって、太陽の位置とは違う方向に影が出ていたりするのはこういう事だったりする。

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さてさて皆さんがどうしても逆光で撮らなければならない状態に陥ったら、とにかく強制的にフラッシュは「オン」にして、露出補正(という機能は必ず付いています)を「+(プラス)」の方向に多めに設定してみて下さい。

そうすると、逆光=悪という概念は無くなると思うので、是非お試しの程を。

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(カメラマンとして仕事をしていると、著作権の関係上、参考としてブログに「写真」が掲載できないと言う事に、最近気がついた(笑)。文章だらけですみません(涙)。)

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