前回お知らせしたNHK・BS1「ほっと@アジア」 の生放送も、

今日の午後、無事(←多分・・・汗)終了しました。

この放送に関するエピソードなどは、別の機会にご紹介しますねにひひ


女の子 男の子 女の子 男の子 女の子 男の子 女の子 男の子 女の子 男の子

さて、今回のお題は、活動地域視察時の子どもクラブ・メンバーとの話。


子どもクラブのメンバーには、プロジェクト前後の変化・改善点のほか、

活動内容について質問しました。


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子どもクラブの活動は基本的に似ていますが、私は敢えて各校で

彼らに活動について説明してもらうことにしています。

発表の機会を通じて、彼らが頭の中で活動内容を整理し、それが自信や

活動意欲向上アップにつながると思うからです。


いつものことながら、最初は外国人相手にモジモジしているメンバーも得意げ

一方で、全員が物怖じしない学校もあります。

ハキハキと自信を持って回答するメンバーの姿に、子どもたちの活動が

うまく進んでいることを感じました。


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(データ、課題、分析結果、絵がバランスよく配置された衛生教育コーナー)


メンバーは、変化や改善した点について理解しているだけではなく、

定期的なモニタリングを通じて、しっかりと現実を把握しています。

これはある学校でのやりとり。


メンバー : 衛生環境はとてもよくなったけれど、まだ課題はあります。

  私   : どんな課題?

メンバー : まだ不衛生なトイレの家も少しあるし、手を洗うときに

        石けんを使っていない人もまだいます

  私   : そうなんだ。どうやったら、この状況を改善できると思う?

メンバー(複数): 何度も繰り返し訪問して、衛生的なトイレになるように

            アドバイスとサポートを続けます。

メンバー(複数): 目の前で実演して見せたり、お芝居や歌を通じて

            メッセージを伝え、重要性をわかってもらいます。

  私   : 改善できる自信はある?

メンバー(複数): あります!

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実は、2月の簡易中間評価では、食前と配膳前の手洗いについては、

改善してはいるものの実践度がまだ不十分むっとの結果が出ました。

そこで、各校ではその事実を伝え、より注力することをお願いしてきました。


上記のやりとりをした学校では、この会話の続きで願いをし、子どもたちから

「頑張って活動して、もっと改善する」という頼もしい回答を得ました。

終了時評価の調査結果に、彼らの努力が反映されることを、乞うご期待!


本日の一句

<振り向けば 対照的な 校舎あり>


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これがプロジェクトで新設された男女別のスラブ造りのトイレ。

そして、振り返ると、彼らの校舎学校が・・・

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そう、トタン造りなのです・・・ そして教室の床は土えっ


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正直なところ、この状況を目の当たりにして、複雑な気持ちになりました。

暑い盛りには、この教室では授業に集中できないんじゃないかな・・・かお


一方で、衛生設備はとても清潔にキラキラ管理されていて、悪臭もなし。

本当に大事に大事に使っているんだな、と伝わってきました。


また、この校舎は村の住民が労力と資金を提供して建てたこと、

プロジェクト開始前は、教室の床の至るところに小便の跡やゴミが落ちて

いたりして汚かったのが、今はこの通りきれい、と嬉しそうに話す学校運営

委員会の委員長や教師たちの様子に、ジワ~っときてしまいました。


<補足>

この学校は登録小学校の部類に入ります。政府から登録小学校の認可を

得るには、住民からの土地提供と校舎があることが要件に入っているため、

質素な建物でも、住民が協力して建てたのでしょう。


登録小学校として認可されると、現在は公立校と同様に政府から予算を

100%もらえ、設備も徐々に政府が援助することになっています。

この学校への援助はまだのようですが・・・


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まず最初に、2つほどお知らせです。


① スタディ・ツアー参加者のコメント更新

5月2日付けのブログで、「21日の報告会後に」と掲載を引き延ばしていた

参加者Oさんのコメントを、やっと更新しました。

どうぞこちらを再読ください ドア


② テレビ番組テレビの紹介

6月14日(火)17時20分ごろから、NHK・BS1「ほっと@アジア」

Hello@アジア」で、バングラデシュのある果物のことを紹介します。

お仕事中のかたも多いかと思いますが、ご都合のつくかたは

是非チャンネルを合わせてみてください。


以上、お知らせでした。

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さて、本題の対象校視察の件に移りましょう。


実は今の時期は、お米やトウモロコシなどの収穫ピークアップ

庭先でお米を乾かし、ふるいにかけて袋詰めする姿が見られます。
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トウモロコシが硬くなるまで天日干しした後、実の部分だけを取り外して

更に日に当てます。赤唐辛子メラメラも天日干し中です。


こうした繁忙期にもかかわらず、学校運営委員や住民組織メンバー、そして

学校によっては数名の保護者もインタビューに時間を割いてくれました。

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上の写真は、農作業中にインタビューに応じてくれた住民。

「以前は、屋外排泄の害を知らなかったから、普通にしてたよ(笑) むっ

でも、今はちゃんとトイレでするし、家族みんなで掃除もしているよ」

確かに、家の周りも含めて、とてもきれいにしていましたグッド!


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プロジェクト開始前と現状を比べての変化・改善点について尋ねると、

視察した12校の回答は概ね同じ。


衛生知識・習慣の実践、衛生環境の改善により、下痢などの病気が減少

児童(特に女の子)の出席率全体の進級率や5年生の修了率向上

見られていることなどを、皆が得意げ得意げに語ってくれます。


ジャルダッカのP小学校では、同ウポジーラ内の10校が参加する

教育局主催の会議会場になったときのエピソードを披露してくれました。

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同校を訪れた他校や教育局関係者は、衛生設備を含めた学校の衛生環境の良さに感心・感激!!

同校の教師たちは活動内容や経験を共有し、他校からの参加者は

「自分たちの学校にも取り入れる(鼻息)DASH!」と意気込んで帰ったそうです。


"他校にモデルとして活動が広がっていく”

―― これぞ、このプロジェクトの望んでいる展開!ニコニコ やったね~音譜



本日の一句

<壁じゃなく 紙の上なら アートアートかも>

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本文では輝かしいキラキラことばかり書きましたが、視察中には勿論、

技術的な面を含めて改善が必要な点も、いくつか見つかりました。

この句で詠った件は技術とは無関係。衛生設備の維持管理に関わる

「行動」「意識」の問題ですパンチ!


男子用トイレの小便器の壁に、この見事な?キックの跡を見つけ、

「これって、足跡あし・・・ですよねぇ?」と顔をしかめながら尋ねると、

気まずそうに顔を見合す学校関係者・・・

「これが紙の上だったら、アートになるよねっ!」と明るく取り持つプランの

同僚の言葉に、私も苦笑い。


学校関係者には、

「子どもクラブも皆さんも大変意欲的で良い印象を受けましたが、

この足跡だけが残念です・・・。今後の適切な対応を期待します」と伝え、

訪問者ノートにも同様のメッセージを書き残し、学校を後にしました。


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前回は復習トレーニングの内容を中心に書きましたが、

今回はトレーニング中や移動中のエピソード得意げを紹介します。


チューリップ黄普及員たちが激写するものは?

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トレーニング中には、衛生普及の要素の一つとして、障がい者や幼児向けのトイレ、その他にも画期的な衛生設備・器具などが、写真やイラストを使って具体的に紹介されました。


その中でも、「地域の人や友人に見せたい(紹介したい)!」と、普及員たちが携帯電話のカメラで激写し始めたのは・・・
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何と、汚物の汲み出し装置。実は、汲み上げ式ポンプを活用しています。


バングラデシュの農村では、簡易な汚物槽が一杯になったら土で埋め、

別の場所にトイレを移動する方法が多く見られますが、

コンクリートの汚物槽につなげているトイレの場合、バケツを使って汚物を汲み出す作業が日常的に行われており、決して衛生的とはいえませんむっ


そこで、部品(ポンプ)が入手しやすく、材木への取り付け作業も簡単、

中長期的に見ても割高ではない衛生的な方法として発明ひらめき電球されたのが

上の写真にある装置なのです。


こうした実例が刺激となって、衛生環境改善のために画期的・革新的な発明品が生まれていくことを期待しますにひひ


チューリップ赤 手が込んでいた余興

トレーニング中は、気持ちの切り替えや楽しい雰囲気を作る目的で、

新たな項目を始める前に5分前後の余興の時間をとることがあります。

歌や小話(落語のようにオチがあるものが多い)が一般的ですが、

時には趣向を凝らしたものも。


ハティバンダ・チームが用意したのは、床にばらまかれた15枚のアルファベット・カードを用いて、「TOTAL SANITATION(総合的な衛生管理)」という語彙を

制限時間内に掲示板に画鋲で止めるというゲーム。


くじで選ばれた4人がペアを組み、周囲からも応援、指示、野次!?が飛び交う中、ペアの1人がカードを持って掲示板に走ります走る人

一度に1枚しかカードを持てないルールのため、思うように捗りませんあせる


結局、制限時間内には両チームとも完成はできなかったものの、より完成度の高いチームにジルールから賞品が手渡されました。(賞品はグラスでした)
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そして、ジャッジの私にまで、何と素敵なギフトを用意してくれていました音譜

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360度にグルリと展開して形成する竹製の扇子は、携帯にも便利。

これからの季節に重宝しそうです。

ショバイケ オネック ドンノバッ! (皆、どうもありがとう!)


チューリップ紫 バスの修理対応中の出来事
ダッカへ戻るバスが、出発して30分走った辺りで故障して路肩に停車。

別のバスを手配するというバス会社の乗務員に対して、見るからに

都会っ子の女性3人組が、

「私たちはエアコン付きのバスじゃなきゃ、乗り換えないわよむかっと抗議し、

さらに複数の男性客も同調したため、修理が終わるのを待つ羽目に。


でも、エンジンを切ったバスの中に居座っていられるのも30分が限度ガーン

乗客たちは、一番近くにあったコンクリート造りの民家の軒下に逃れるなど、

外に出始めました。


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(左:トウモロコシを天日干し中。 右:民家にいた子牛おうし座

最初は炎天下で写真撮影していた私も、最終的には民家の軒下へ避難。

暫くすると、民家とは別の、竹で編んだ質素な家から赤いワンピースの女の子が出てきて、はにかんでこちらを見ています。


自分から外国人に話しかける勇気はないのだろうと察し、こちらから質問を開始。そして、手元にあった紙で鶴を折ってプレゼントしたところに、偶然にも友だちがやってきました。


「もう紙がないの。もし紙があったら、お友だちにも作るよ」と伝えると、

女の子は家に走って行き、紙を手に戻ってきました。

あらら、ノートを破ってきちゃったのね・・・ガーン、迂闊だったと反省しつつ、

ワクワクして待っている二人を前に、早速お花黄色い花を折ることに。

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そうこうするうちにバスの修理も終わり、お別れの時がやってきました。

席に戻って窓から家のほうを見ると、女の子たちは私を認識して手を振っているではありませんか!

お互いに見えなくなるまで手を振り続けた後、私は満たされた気持ちでラブラブ 眠りに落ちましたぐぅぐぅ


本日の一句

<道中の 一期一会を 大切に>

バスの故障により帰宅が遅れたのは喜ばしくなかった一方で、名も知らぬ村の10歳の女の子たちとの交流は、私にとって貴重なひと時となりました。


プロジェクト対象校に行くと、私は1人の外国人・日本人という存在に止まらず、「プロジェクト・マネジャー」「プラン・スタッフ」「ドナー」などのタイトルを背負うのが普通です。

また、たくさんの子どもを相手にするため、少人数の子どもと密度の濃い交流の時間を持つ機会は非常に限られてしまいます。


今回出会った女の子たちも、外国人を見かけることはあっても、直におしゃべりする機会は恐らくなかったでしょう。

上のような自然な笑顔の写真が撮れたのは、彼女たちも交流を楽しんでいたからだろう、そうであって欲しいと思っています。


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