今朝は6年生の読み聞かせをしてきました。
息子の隣のクラスでしたが、
ほとんど知っている子どもたちです。

ちょっと照れました。

わたしが逡巡のすえに選んだのは、
はまだひろすけさんの「ある島のきつね」でした。

絵本ではなく、
わたしの子ども時代の本を朗読しました。



赤いつばきが咲き、
海には銀の帆が輝く島の白いきつねのお話です。

きつねが島のお寺にお供え物のまんじゅうをもらいにきたら、
和尚さまはお出かけしていて、
そこに、目の見えない、耳が聞こえないおばあさんがやってきて、
きつねを和尚さんと勘違いをします。

そこできつねは、
人間のことばは話すことはできないけれども、
そのおばあさんのために、
「こんこん ここんこん」と、
お経を読むふりをします。

おばあさんは感謝して帰り、
きつねはまんじゅうをくわえてお寺をあとにしました。

雪の結晶雪の結晶雪の結晶雪の結晶雪の結晶


そろそろ物語も終わりに差し掛かったとき、
鼻をすする音が聞こえてきて、
それが広がってることに気付いたら、
わたしも胸に迫るものがあり、
ガマンしましたけど、
ちょっと涙声になってしまいました。

おしまい、と本を閉じても、
みんなしばし静かなままで、
先生に促されて立ち上がると、正面の、
よく遊びに来る男の子が目を潤ませているのを見て、
ちょっと慌てて廊下に出ました。




「ある島のきつね」は、
あるいっときの情景を、
淡々と描いたものであり、
ドラマチックな盛り上がりもなければ、
訓示めいたこともないのだけれど、

きつねの「無垢」と、
おばあさんの「無垢」が、

12才の子どもたちのハートに、
ちゃんと届いたのだと思いました。


風邪をひいていたのかもしれませんが・・・・・(ありうる)

大人のセンチを打ち破ってくれてもOKなんだし。笑