(前回からのつづきで~す)
3冊目

曽野綾子さんの「アバノの再会」
妻を亡くした元大学教授と、
名家に嫁いだ中年女性。
家庭教師とその教え子だった2人が、
イタリアの温泉地アバノで30年ぶりに偶然の再会をはたす。
虚無感のある男と、
不毛な夫婦関係に疲弊した女との運命の7日間を描く、
静謐かつ鮮烈な大人の純愛小説。



この本は、
30年ぶりに再会したふたりの、
「7日間のほんとうの会話」です。
切った張ったの恋愛ものではありません。
作中、
2人が滞在しているホテルの、
親切で、ちらりと人生観も垣間見せる、
給仕人について語る場面があるのですが、
その一節を抜粋します。
あの給仕人は、
優しくすることが楽しいから、
そうしているのよ。
その意味ではすばらしい人。
お金のために勤めているんだから、
心の半分は冷たく醒めて、
あのホテルのボスに気に入られるようにしているんでしょうけど、
心も時間も半分しか売り渡していないのよ。
多分、
残りの半分は自分のためにちゃんと取ってあるんだわ。
わたしはこっちがいいわ、
こういう「ホスポタリィー」
いらないのは、
文中の言葉を借りれば、
「ほんとうはたいていの人を見下しているくせに、
表面上は気さくで丁重にへりくだって見せてるだけ」
の「妙なおもてなし」
3冊目

曽野綾子さんの「アバノの再会」
妻を亡くした元大学教授と、名家に嫁いだ中年女性。
家庭教師とその教え子だった2人が、
イタリアの温泉地アバノで30年ぶりに偶然の再会をはたす。
虚無感のある男と、
不毛な夫婦関係に疲弊した女との運命の7日間を描く、
静謐かつ鮮烈な大人の純愛小説。



この本は、
30年ぶりに再会したふたりの、
「7日間のほんとうの会話」です。
切った張ったの恋愛ものではありません。

作中、
2人が滞在しているホテルの、
親切で、ちらりと人生観も垣間見せる、
給仕人について語る場面があるのですが、
その一節を抜粋します。
あの給仕人は、
優しくすることが楽しいから、
そうしているのよ。
その意味ではすばらしい人。
お金のために勤めているんだから、
心の半分は冷たく醒めて、
あのホテルのボスに気に入られるようにしているんでしょうけど、
心も時間も半分しか売り渡していないのよ。
多分、
残りの半分は自分のためにちゃんと取ってあるんだわ。
わたしはこっちがいいわ、
こういう「ホスポタリィー」
いらないのは、
文中の言葉を借りれば、
「ほんとうはたいていの人を見下しているくせに、
表面上は気さくで丁重にへりくだって見せてるだけ」
の「妙なおもてなし」