『PLAN DO UP!!』 メルマガ6月号です♪ | PLAN DO 

『PLAN DO UP!!』 メルマガ6月号です♪

月刊、社内向けブログの第3弾!

社長ブログのコーナーです音譜

今回は前回とは大きくテーマを変えて、『不動産』にせまります!!



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+前のめりな社長のブログ :価格と価値
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競争市場では、需要と供給が一致することにより
価格と数量が決定される。

一方、価値は、人の欲望を満足させる効用(主観)で決定する。

日常の業務の中では、割と見過ごしているが、
価格と価値、この二つを明確に意識することが
実ははとても大事なのではないか、と思う。

事業用不動産の売買のマーケットにおいて、
同一物件は存在しえないことから、
当該物件に価値を見出す人の価値観(値づけ)
で価格が決定される。

すなわち、価値を見出す人が多ければ、
売り手の満足するラインまで、他の購入希望者を勝ち抜いて
より高く(価値観を価格に置き換えて)
提示できる人が購入権を得る。(売り手市場)

反対に、価値を見出す人が少なければ、
買い手の感じる価値観まで、売り手の価値観を
(やはり価値観を価格に置き換えて)
買い手の満足するラインまで下げていくことで
売買が成立し得る。(買い手市場)

つまり、いずれの場合も、しかも売り手も買い手も
「自分の価値感」を価格に置き換えて売買を成立させているのだ。

と、いうことは
取引事例だ、収益還元だ、キャップレートだなんて
ちょいとロジックの世界のようだが、根底にあるのは、
「人の主観(好み)」ってことなんだよね。

だから、実はストーリーが重要になる。
ただのデジタル情報で、欲しい人は手をあげてください、じゃなく、
この不動産の将来性は……とか、リノベをすると……とか、
企画、プラン、希少性、さらに金融、金利、税制などなど。
もちろん、買い手の価値観を高めるストーリーだけじゃなく、
現在のような値下がり局面においては
先安感であったり、保有リスク、相続対策などの
売り手に対してのネガティブなストーリーも必要だ。

不動産をマッチングすることじゃなく、
コンサルティングして売買を成立させること。

それは、
この不動産に価値を見出す人は誰か?
チャームポイントはどこか?
どこをアレンジすると、潜在的な価値が現れるのか?
アナログで感じ、考え、研究し、
人の感情に響くストーリーを組み立ててゆく。

「安い」「高い」って言葉だけになりがちな業界で、
常に「価格」と「価値」の本質を考えられる組織でありたい。

2008.6.30


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