都市部にいると、切り離された最後の恵み以外が見えなくなりがちで、
生きて、暮らしがあって、作業があることをここにきてまた、知ることになる。
いま十日町の古民家を一箇所目の拠点にした、人と人、都市と地方と海外をつなぐマザーベースプロジェクト(https://note.com/motherbase/n/n2364affce05c)に参加する縁があり、新潟県のまつだいへ。
山菜の生える山を持っている方に案内して頂き、
たくましい太さのうどの、切り口のみずみずしさに、恵みのすごさが飛び込んでくる。
お土産で酒屋さんに立ち寄り、
スッキリかつ米のうまさが鼻に抜ける日本酒を抱えたわれの先に出たメンバーが、
なにやらぜんまい揉んで談笑してる、、、知り合い?と思いきや、さっき声かけたーだって。
しかし十年来の知人かというくらいに打ち解けて、みみずのような触感と干したあとの
かさかさした黒いひじき感のギャップに感嘆し、
家には屋号があってうちは先祖のじいさんの名前なのよ、とも教えてもらう。しかも木彫りの看板まであるし。
彼女も宴会に飛び入り参加したりと、オープンマインドさを不思議に伺って分かったのは、
十日町の「大地の芸術祭」で培われた、旅人を受け入れる意識の高さでした。
宴会にも来られていたビリーヴ農場小野塚さんのところで、
水路確保の掃除と、おふとんのかけ直しをさせていただく。え、おふとんのかけ直して?!
苗が育つ前はぴんと張っていた覆いを、成長できるようふんわりとかけ直すらしい。
そんな工程があるのか、、
工程の過程に手触りがあり、発見があり、生き物の共存もあり、
こどもたちもそこから興味や遊びに発展していく。
作業にも、何段階もあって緻密に繋がっていく。
そのほんの一部だけだけど体験させてもらえたことはこどもたちにとっても貴重な時間になったんでは、と思う。
つながりが場所を作っていくこと、自分の居場所を自分で引き寄せていくことを、
この、これから育っていく人たちに知ってほしいし伝えていきたい。
おけいはん、玄関の敷居が高かったと言うていて、
それも聴いてみたらよかったね、そういうところから、
ここにいることを感じていく糸口になるんやろうなと思う。
#マザーベースプロジェクト