3日に、4月にも伺った麻布十番の隠れ家アロマエステサロン
ウノジェンネで行われた、裏千家の立礼イベントへ参りました。

床の間に見立てた、ウッドブラインドの前には
お軸とお花が。

photo:01

明月清風共に一家 と読み、意味は字のごとく
明るい月と清風はいつも一緒。
これらはずっと昔のままで、とらわれがない、との
禅らしい意味もあるそうです。

お花は、りんどうに藤袴、吾亦紅。

普段は和花が菊くらいしかない
お花屋さんが多いですけれど
りんどうは置いてありますものね。

お部屋のお花も和テイストに
し易いのではないでしょうか。

今回のお点前の席はこのような設え。
茶箱でした。

和紙の筒で囲んだ、LEDキャンドルの
行灯が目をなごませてくれます。

これなら、自分でも何とか出来そうですね^^ 素敵です。

photo:02

表千家では、茶箱は私的に楽しみ
お点前を教わることはございません。

参考として、こうしてみたら?というものは
ありますが。


立礼と茶箱を愉しむ(表千家流) (お茶のおけいこ)/世界文化社
¥1,680
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裏千家の方に、茶箱のお点前だけ
習えないかしら?と私など思っていたくらいです。

テーブルでも、旅先でも、楽しめる
ではありませんか

そして、あの小さなかわいらしい
お道具たちにも心惹かれます。

先生に伺いましたところ、茶箱のお点前は
表千家、裏千家が分かれてから
作られたそうです。

茶箱のお点前は、雪、月、花 と3種類あり
難しいそうです。

特に月のお点前はお香をたくことから始まり
1時間以上かかるとか。

途中から見せていただく形になりました。

資料を見ながら、お月見についてや
まつわるお茶のお話を伺い、いよいよお薄を。

主菓子です。 鶴屋吉信の、きんとん。
真ん中の栗は月を表している様子・・・



photo:03

お菓子器は、高取焼。この時期に使うお道具ということで
雁の香合と、6代前の家元が好まれた一粒万倍のお棗を
見せていただきました。

一粒万倍って、日めくりカレンダーや暦で
見たような・・・という方も多いですよね。

一粒が万倍に増える、という意味です。→こちら

豊作を祈る気持ちは、古代から現代まで
なんら変わりはないのです。rice*

お棗の蓋裏には、稲に粒が9つ。

9は陰陽道最強の数字です。秋の頃なので
季節にも引っ掛けているのかもしれませんが。

これを踏まえて、後の玄々斎お家元宗匠は
11粒描いた好み物を作られたそうです。

厳しい時代だったから、11粒なのかしら・・・



photo:04

美味しくいただきました^^

きんとんは、意外に取り込むのも
頂くのも難しいお菓子。

先生の点てて下さったお抹茶を頂きました。

そして、お干菓子。

月の焼印のあるお煎餅に、稲穂のお干菓子。

この場合、もちろん月が上ですからおせんべいは上に、
稲穂は下に。



photo:05

2回目は、私たちがなんとお点前の席に
座らせていただき、実際点てさせてくださいました。

とても嬉しく、幸せなひと時^^



photo:06

こちらは、順番で私に点てて下さった方。
先生が教えてくださっています。

最後は、茶箱に見事にお道具が
しまわれていく様子も、間近で見せてくださいました。

茶箱は小さいけれど、趣味や物語が凝縮され
私らしさが詰められたもの。

私なりのお茶箱、作ってみたくなりました

笑い声有り、日本文化のしっとりとしたお時間有り。
素敵な時間をすごさせていただきました。

サロンの山崎様、宗真先生、ありがとうございました。

次回は11/21(水)、お濃茶だそうです。

濃茶を、この時期に味わうことに
ことさら意味を感じます。

濃茶を味わわずして、抹茶を
喫したと言うなかれ。

本来はお茶の美味しさを味わうのは
濃茶です。

一番美味しい、高品質の茶葉を紙で包み
周囲をちょっとランク落ちの茶葉で囲って
保管された茶葉が濃茶になります。

電気のない昔は、新茶の茶葉を茶壷に入れて
封をし、1年保管しました。

その茶壷の口を開くのは、立冬・炉の季節。

また美味しいお茶をいただける!
茶人にとっては、この時期はめでたいお正月。

今は、電気もありますし、そこまで
しているのかは??ですが・・・

お仕事、かなり忙しくなるのですが
どうにか頑張って駆けつけたいところです。

詳しくはウノジェンネ様にお問い合わせを→こちら



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