中学受験の時は、子どもユンケルを飲み、夏休みを返上して、勉強した。
我ながら頑張ったと思う。
努力して入った中高一貫校だったけれど、高校2年生を終えて、私は学校を辞めた。
日本の大学には行かない、海外の大学に行くと決めたから。
「あと1年だけなんだから、待てない?」
「高校卒業してから留学すれば?」
とみんなに言われた。
だけど、あの時は、「今」何をするかが大切で、一日も早く英語を習得したかった。
自分に必要のない受験勉強などする意味がわからなかったし、自分の直感に従って旅立った。
振り返ってみれば、私はいつだって自由だった。
幼稚園の頃から、出たくないクラスには出なかったし、
お遊戯会の劇では、私だけ異性の男の子役をやりたいと言って、男の子になり切った。
いつだって、世間は、「本当にそれでいいの?」と聞いてくる。
高校を辞めた時も、新卒で入った会社を辞めた時も
「まさか辞めちゃうなんてびっくりしたよ」とたくさん言われてきた。
それだけ世間の「価値観」とずれているのだと思う。
今、自分に何が必要か、自分の心に従って生きてきた。
その分、割りを食うこともあったかもしれない。
自分の想定とは違って、とてつもなく大変だったことも一度や二度じゃない。
でも、自分の心に従わなかったら、こんなに面白い人生を歩むことはなかった。
私には、今またやりたいことがある。成し遂げてみたいことがある。
年を重ねれば、重ねるほど世の中は面白くなっていく。
無邪気で自由な精神は普遍なんだと思う。
心に従うことは、死ぬまで辞められない。
そして、たぶん死んでも変わらない。
