ぼくたちは、ひとつ屋根の下に住んでいます。



ぼく「ただいま…。」

彼女「おかえりな…、どうしたの? 暗い顔しちゃって。」

ぼく「天気が良かったから、畑に行ってみたんだけど、
   君が大好きなグリーンピース、枯れてしまっていたよ。」

彼女「え~! それは、残念。 きっと、最近、冷え込みが激しいからだね。」

ぼく「防寒対策しなかった、ぼくが悪いんだよ。」

彼女「いいよ。 気にしないで…。 グリーンピースがダメになっても、
   スナップエンドウの栽培を始めれば、いいじゃない?」

ぼく「ありがとう。 ごめんね。」

彼女「わたしに謝らなくてもいいよ。
   謝るのなら、枯らしちゃったグリーンピースに、謝ろう。」

ぼく「大事な生命を守ることができなくて、ごめんなさい。」

彼女「あなたのそういうやさしさが、わたしは大好き。」

ぼく「ぼくだって、君のやさしさ、大好きだよ。」

彼女「寒さで、わたしまで、枯らさないでよ(笑)。」

ぼく「君は、ぼくの生命にかけても、寒さから守り通すよ。」

彼女「きょうも、一緒の布団で、なかよく、暖まりながら寝ようね。」

ぼく「うん。 ぼくが君を温めてあげる。」

彼女「身も心もあったまるね。」