きのうは、利用者の方たちと、一緒に外出、買い物に行ってきました。

利用者さんのおこづかいは、1000円。
行ったのは、『げんき村』という、野菜の直売所。
わたしが、担当をした利用者さんは、
「買い物はしない。」と、車から降りようとしなかったけれど、
なんとかなだめて、車から降りてもらいました。

店内では、「お金を持ってこないから、何も買うことができない。
だから、何もいらない。」と言っていましたが、
(本当は、家族の方から、ちゃんと1000円を預かっています。)
商品を見ているうちに、ほしいものが見つかったようだったので、
「ほしいのが、あったら、買ってあげますよ。」と言うと、
「いえ、結構です。」と断っていましたが、
すいかを見て、立ち止まったので、
「すいか、好きですか?プレゼントしますよ。」と言うと、
「悪いですね。ではいただきます。」と言ったので、
預かったお金で、買うことにしました。

まだ、1000円には、達しなかったので、
店内をぐるぐる歩いていると、納豆がありました。
「納豆食べたいですか?」と聞くと、「はい。」と言うので、
すいかと納豆を買いました。
買い物をしたあと、すいかと納豆で、本当によかったのか?
すこし、疑問に思いました。

そして、きょう、「すいか、おいしかったですか?」と聞くと、
「おいしかったですよ。」と言っていましたが、
きのう、買い物に行ったことを、本当に覚えていたのでしょうか?
認知症の方は、良い思い出も、
すぐに忘れてしまうから、かわいそうでなりません…。

決して、すぐに忘れるだろうと、暴力を加えてはいけません。
実際、そういう職員をよその施設で見ましたが、
介護人失格、それを許す施設も失格です。
幸いなことに、わたしの勤める職場にはいないので、ひと安心です。