私がこれからやりたいと思っていること。
どんな状態になってもその人らしく生きていけるような場所を作ること。
ハード面での場所と心の居場所と。
その、「その人らしく」の対象は関わってくれる人達(スタッフ)にも地域の人達にも及んでいるのだけれど。
これがまた難しい。
立場の違うものが集まれば、権利と権利は衝突するものですよね。
私が私らしく生きるために行ったことが誰かがその人らしく生きるのの妨げとなる。
これを解決する方法は、相手を知ることから始まるような気がする。
自分の立場からしか見れない・考えられないとずーっとコンフリクト状態が解消されることはない。
相手が何を考えていて、何を求めていて、何に苦痛を感じているのか。これからどうしたいと思っているのか。
それを知ろうとする姿勢があるかないかで状況は変わってくるのだと思う。
それは一方通行の知ろうとする姿勢ではなく、双方向の知ろうとする姿勢。
それがなかなか難しい。
社会福祉士の国家試験に事例問題が出題されて、正答率が100%に近いような問題があります。
そこに出てくる間違い選択肢「本人に確認せずに」「専門職が主導的に決定する」「他の人もそうだったと励ます」「あなただったら大丈夫と励ます」
ぜ~んぶ1秒もかからずに×にしてしまえる文章ですが、なぜか現場ではこの間違い選択肢がしょっちゅう出てきます。
寧ろ正解選択肢のような対応はほとんど見たことが無いです。
悪気はないのです。
ただ気が付かないだけ。決められた作業をこなせばいいと思っているだけ。
励まそうと思っているだけ。
自分も援助者の立場の時はきっと同じだったはず。
ほんの少しだけ、なんでそう思っているのかな?この行動の背景にあるものは何かな?と思いを巡らせてもらえたら嬉しいな。
こんなことを言いつつ、心のどこかで「そんな余裕なんかない」「こっちの立場にもなれ」「忙しいのにそんなこと考えてられるか」と攻撃される光景が想像できてしまう自分が悲しい。
でも現実を知らないと理想に近づくことは出来ないと思います。
現実に目を向けながらどうしたら理想の関係性を築くことができるのかを考えていきたいと思います。
私が築く関係性だけでなく、他の苦しむ人が自分らしく生きるために関係性を構築する時にもサポートできるような、そんな方法を考えていきたいなぁ。
長い道のりです。
もしも道半ばでも、誰かにバトンタッチをできるように。
自分磨きはまだまだこれからですね~。