立つ
座る
トイレに行く
ご飯を食べる
着替える
寝返りをうつ
喋る
視線を動かす
呼吸をする
これらのことが出来なくなるたびに、無防備レベルがアップします



勿論、出来ないことが増えるのに比例して人の力を借りることが増えますので警戒レベルもアップしちゃいます



身体に痛みがあれば尚のことです
動けていた時には気にもならなかった些細なことが、痛みや苦痛、不快感を誘発します

わずかな位置
動かし方
力の入れ方
シワの有無
速さや強さ
硬さ
温度
水滴や汚れ
声かけの有無
強い匂い
状態によっては音や光も
自分でも分かっているのです
こんなに些細なことと
こんなに些細なことをお願いしている自分が嫌になることもあります
こんなに些細なことに左右される自分が情けなくなる時もあります
きっと周りの人も呆れているだろうなとか、こんな人面倒で嫌だろうなとかも思います
でもね、たまーに、こんなに些細ことを完璧に気をつけて関わってくれる人がいるのです

そんな時はびっくりするほど幸せな気持ちになります
こんな私でもいいよと優しく包まれているような気持ちになります
自尊心が一気に復活したりもします
だからこう思うことにしました
こんなに些細なことで幸せや喜びを感じられるお得な、お徳な身体と機会をもらったのだと
もしも、家族介護やお仕事で寝た切りの人と過ごしていて、
「細かいこといちいちうるさいなー」
とうんざりされている方がいたら、
その細かいことをしてくれただけで、あなたの手から快適さや心地よさや安心を感じているのだと思って貰えたら嬉しいです
あとこれらの些細なことは習慣化してしまえば苦にならないことが多いと思います

(これはケアする側だった経験からの意見です
)
些細なことからでも幸せな気持ちは波紋の様に広がって、日々の生活をプラスに導いてくれると信じています
どんな状態になっても、自分と周りの人達を大切に思えるって幸せですし、とても健康的だと思います

私も含めて、たくさんの人が幸せで健康的な気持ちで過ごせますように
まずは今日がそんな1日になりますように