久しぶりに重心(重症心身障害児者)施設で働いていた頃のお話です
通所施設に配属されていた頃の重心さんメンバーは、タイプもバラバラで医療行為が必要な寝たきりさんもいれば、不安定ながら歩ける人もいるし、意味理解はしていなくてもお喋りできる人もいました

なので、療育活動はそれぞれのタイプに合わせるけれど、スタッフの休憩時間などは安全第一になってしまうので、どうしても動けない人達はクッションチェアーやベッドなど所定の位置で過ごす時間が長くなってしまいます



もちろんみんなも休息タイムなので、そこにいてゆっくりまったりできるのであればそれでいいのですが、体に変形や拘縮があったらそうはいかないですよね
体が小さくて笑顔がとってもかわいいその子も、激しい側わんがあり、苦痛があると緊張が強くなり、あまりにしんどいと苦痛がひしひしと伝わるような声を出します
でも、何で苦しんでいるのかわからない時が多々あります

そんな時、私はいつも抱っこをしていました
自分がクッションチェアー代わりになってその子の体の変形や緊張状態を確かめます
私の独特の感覚かもしれませんが、波長を抱っこしている人に合わせるのです


当時の私は、非常にクッション性の高い体型で、相当心地よかったらしく、体調が悪いと私をベッドにして寝ようとする子までいました


医学的に何が分かるかなんて問われても何も分かりませんが、
不思議なことに、なんとなく伝わってくるしんどそうな場所をさすっていると緊張がほぐれたり、笑顔になったりするのです

少なくとも表情は100%柔らかくなりますし、不快を訴える声も無くなります

なんとなくの頼りない関わりでも、苦痛を取り除きたい、楽にしてあげたいという気持ちはちゃんと伝わっていたのかなと思っています

なぁんて、本当は自分がその子たちとの触れ合える時間に癒されていただけなのですが



いそいそと休憩時間を切り上げて触れ合っていた時間が懐かしく思い出されます
いつかまた会える時があったら、クッション性の悪くなった私でも相手にしてもらえるかなぁ

会いたいな〜