PS トシサッカー好きか?
さて、今回は支えということを、いつものごとく一緒にマンガから学んでみましょう。
今回は「シュート」というサッカーマンガからの一節です。
「掛川のメンバーとして俺も3年間を全うして
自分のこの目で、
聖域(ここからシュートを打てば必ず決まるというポイント)
を見つけ出したお前の姿を見られればいいが、
でもそれはもう無理なのかもしれない。
本当はこの手紙を
誰にも読んでもらいたくはない。
でも・・・
もう俺がお前の近くに居ないのだとしたら、
そして今お前が苦しい壁にぶつかっているのだとしたら、
手紙に書き残した最後のアドバイスが
その壁を突き破るヒントになってくれることを願ってやまない。」
登場人物が分かりにくいと想うので、ここで人物と状況を説明します。
場面は主人公田仲(通称トシ)が敵の作戦にかかってしまい、いくらシュートを打ってもゴールの枠に入らなくなってしまいます。
そんな状況の中、2対0で2点負けてての前半戦終了。
なぜシュートが決まらない、それ以前にゴールの枠に行かないのか分からず、落ち込み、出口が見えない状況に陥ってしまってからのハーフタイム(休み時間ですね)。
そこでトシは上記の手紙を受け取ります。
この手紙を書いた久保は主人公トシの先輩で、技術力も高く、そして人間的にも自分のチームはもとより相手チームからも尊敬を集める人物です。
そしてそんな久保は昨年伝説の11人抜き、サッカーでは敵は11人しか居ませんので、自軍のゴールから相手のキーパーまで全員抜いてゴールを決めた直後倒れ、最終的には死んでしまいます。
実は久保は病気を患っており、長時間のプレーを禁止されていたのにも関わらず、チームの勝利のために11人抜きという偉業を達成し、病気を悪化させ、結果倒れてしまうのです。
そしてこの手紙はその自分の死の間際に、主人公トシに宛てたものです。
自分は死ぬかもしれない。
その恐怖と戦いながら、真剣に相手のことだけを想って書いた手紙。
こんな手紙を受け取って燃えないワケはありません。
この手紙を読み終わった後、後半戦はスタート。
その直後トシはセンターライン(サッカーの真ん中の円です)から超ロングシュートを打ち、ゴールが決まります。
で、上記の手紙にはあえて最後を書いていません。
久保からのトシへの最後のアドバイスとは一体何だったのでしょうか?
是非あなたも一度考えてみてください。
ご自分で久保の立場になったとき、自分が大好きだった人に残す手紙、想像出来たでしょうか?
久保はトシに向かって最後こう締めくくっています。
もう俺がお前の近くに居ないのだとしたら、
そして今お前が苦しい壁にぶつかっているのだとしたら、
手紙に書き残した最後のアドバイスが
その壁を突き破るヒントになってくれることを願ってやまない。
PS トシ、サッカー好きか?
個人的にはここで鳥肌もので、感動で打ち震えてしまいます。
手書きでこの手紙をもらったとしたら、「シュートがゴールに入らないくらいなんだ!100回シュートが外されるなら、101回打つだけだ」と想うこと間違いなしです!
なのですが、今回は専門家として頑張って(笑)冷静に書きます。
最終的にあなたの支えになるのはそのことが好きかどうかです。
心から湧きでて、あなたを突き動かすもの。
そこには理屈は関係ありません。
したいかしたくないか
当然したいことでもしたくなくなったり、嫌いになる瞬間もあります。
ずっと好きであることは非常に難しいです。
ですが、道に迷ったとき原点の気持ちを思い返して見る。
そこにあなたが本当に踏ん張れる理由があるのではないでしょうか。