かがみの孤城 | カカオ77%のブログ

カカオ77%のブログ

ブログの説明を入力します。

かがみの孤城を読んでみました。


わりと有名な本、

ということしか知りませんでしたが

児童書版もあったので、

そのうちみかんちゃんも

読めるかな?と思い、

児童書として買ってみました。


その結果、

夜中の2時までかかって

一気読みしてしまい、

途中は何度か泣いてしまいました。


翌日は朝から仕事だったので

寝不足ですごく後悔しましたが、

本自体はとても良かったです。


人物の心の動きが

非常に緻密に描かれていて、


例えば、

「あの人の言葉は表面的だ」

のようにざっくりと

推測や感想で言い表しておしまい、ではなく


口では※※※と言ったけど、

こんな動作をして、

こんな表情をした。


というように、

ある人の矛盾や本音や想いが

端的に現れる具体的な言葉や動き、

つまり推測や感想だけではなく

事実(言動)が細かく描かれていて


あるシーンでは

心理描写というよりは、


鋭い洞察力を持つ人が

登場人物の矛盾や本音を

ズバリ指摘しているのを、

読んでいるような気分になった

くらいでした。

(それがマイナスという事ではなく、それだけ心理描写の解像度が高く感じた、という意味です)




私はどちらかというと

親目線で読みました。


作中で、子供達の気持ちを

汲みたいと思いながらも

そうできない大人に自分を重ねて、


以前に職場の上司の上司に

言われた言葉を思い出しました。



「部下からは上(上司)のことがよく見える。

でも上司になると、部下の事はよく見えなくなる。

下の立場の人の本音を聞くのはとても難しい。

だから上に立つ人間は本当に気をつけなきゃいけない。」



子育て中の家庭内でも、


ある意味で権力者である親が

弱い立場の子供の本音を

聞けるというのは当たり前ではなく


意識して信頼関係を

築いていかなくてはいけないな

と改めて思いました。



最後に、なぜタイトルの「かがみ」は

ひらがなのか不思議です。

孤城が漢字なので、

ひらがなであることが目立ちますね。

鏡と鑑を兼ねてるのかな?