おじさん
「じゃあ君の吸ってるたばこを軽くしてあげよう」
おばさん
「私はあなたの吸ってるたばこを重くしてあげる」

変なコンビに捕まった。
気功とかそんなんを習い事でやってるらしく、
友人の吸ってるたばこのニコチン量を操作するという。
たぶん変なんに勧誘する感じのコンビ。

おじさん
「どうだい?」

おばさん
「吸ってみて?」

「軽くなってる!」
「重くなってる!」
もちろん嘘や。そんなもの。

気を良くしたおじさん。
「どこか痛い所はないかい?」

気を良くしたおばさん
「治してあげるわ」

「肩こりまんねん」
「腰痛いですねん」

腰に手をかざされ、左右にその手を揺らす。

「あっ、なんかあったかいです!」
「ほんまや!なんかあったかいですわ!」
虚偽だそんなもん。

さらに気をよくしたおばさん。
とうとう俺にも絡む。

「あなた痛いところな~い?」

「肩」と答えた。
同じ様に肩に手をかざし、左右に揺らす。

何も感じない。

長い。

長い時間。


喋ってみる。

「最近子供の頃に捕まえたセミが
右足にぎっちりたかって鳴くんです。
うるさいんです」

こちらとしてもこういう感じで責めてみよう
という魂胆。

気を悪くしたおばさん
「肩治らないから温かいお風呂に入ってほぐしなさい」

なんやそれ。