起業の始まりのはじまり。【その4】私には、何もできない! | 眠れるカラダのつくりかた~睡眠力向上~ 日本快眠協会 今枝昌子

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快眠で、日本を元気に!
一般社団法人日本快眠協会スリープケアマスターが、心療内科内などで6,000人以上のねむれない方の足に触れた経験から、
"自分を守る”をテーマに、足裏からのアプローチ法、リラクセーションの大切さを、セルフケア法中心にお届けしています。

こんばんは、

いよいよ秋らしくお月見

夜は肌寒くなってきました。

眠りには、一番良い季節ですね。




寝具の見直しをするなら、是非この季節にしっかり


ご自身に合った枕や敷き布団も選んで欲しいです💕💕





さて、この『起業の始まりのはじまり』は、シルバーウィークから思い立ち

少しづつ、書き綴らせていただいてます♪


ご興味ある方にお読みいただけましたら
嬉しいです。


今回は、 【その4】私には、なにもできない!心療内科の現場。

です。
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いよいよ

心療内科でリフレクソロジストとして、勤めることになったのは、

2004年6月から


ドキドキでした。

なんと言っても、今のように心療内科は一般的ではなかったので



心療内科に勤めだしたころは、


眠りが大切だとかそんなことは全く知らないところか、


心療内科と精神科の違いも知らなかったほど。



誤解を恐れずにいうと、

知り合いの看護師が精神科に勤めていて、

『昨日は、40歳の女性の患者さんが裸で廊下を走り回って追いかけるのが大変だったの』


なんて話をよくきいていたので


(走り回っていた患者さんは、潔癖症もあって、着る服が汚いと感じるご病気だったそうで、

納得できるのですけれど、)


看護師さんのような専門の勉強をしていない私にとっては、


どんな現場なのか不安だらけのスタートでした。





ただ、

最初に、院長から指示されたことは、


『緊張して来院される患者さんがリラックスして診察を受けられる様にしてください』ということ。





リラックスしていただくどころか、

患者さんは、いったいどんな方がいらっしゃるのか、


どんな雰囲気になるのかドキドキで、


こちらが緊張している始末です。




それでもなんとか1年が過ぎる頃になると、

心療内科も患者さんがかなり増えてきて、


廊下にもずらりとイスが出て、

エレベーターまで一杯になるような状態でした。






そんな中、

想いもよらない大変ショッキングな出来事が起こります。





それは、

1本の警察からの電話

『そちらに●●さんという方が来院されていましたか?』

身元を確認する電話でした。







その患者さんの名前には、聞き覚えがあります。


スタッフ一同ざわつき、まさかとショックを隠せません。




その患者さんに

何かできたかと言われれば、きっと、何もできなかった。

そう思います・・・




でも、

それでも、

やはり何かできたのではないかと

スタッフ一同、何もできなくなる位に 落ち込みます・・・




帰りに何か声をかけていれば

何か気づいていれば・・



院長は、

『君たちは自分を責める必要はないから。僕たちは精一杯やっていたんだから。』


そう慰めてくださいました。


でも、


臨床心理士も、そういわれた院長さえも


暗く沈みました。


もちろん私も・・


それぞれが自分を責めました。


その時に、

ここは、命に係わる現場なんだと思い知りました。





そんなときに、

強い疑問が湧き出ました・・・


私にはいったい、
ここで何ができるのだろうかと。





お医者さまは、患者さんの治療をされます。


臨床心理士の先生方は、話を聴き寄り添いながら治療に貢献しています。


患者さんは、心から信頼してそれを受けていらっしゃいます。







・・・けれど私は?



リフレクソロジストなんてどんな役にたつというのでしょうか。






それから自分の無力さに嫌気がさし、

居場所のなさに、



辞める事ばかり考えていました。







けれど、結婚して子供にも恵まれ、


30歳半ばであった私は、


多くの30代の女性が考える様に、

これからの人生を特別なものと考えていました。

今までの生き方とは違う意味を思い、

ここに決めたはずでした。

この後、
産婦人科に行くとしても

何もつかめていません。





ここに居る意味。

導かれたここには、私がしなければならない何かあるはず


そう感じていました・・だけど何も見えない  



何のためにやっているのか

見えてこない・・


とても苦しい毎日を過ごしていました。






そんな中、


毎月東京の赤坂のため池クリニックまで、


チーム医療の勉強会に院長夫人と参加していた私は



いつものように勤務の後に新幹線に飛び乗り勉強したその帰りの新幹線での中で、



行動はいつもと同じでも、

雰囲気はきっと、いつもとは全然違っていたのだと思います。



そんな気配を察し



『まさこちゃん、どうしたの』と院長夫人が声をかけてくださいました。






私は、

それまで思っていたことを口にしていました。


辞めるかどうか迷っていると。



すると院長夫人は、少し考えてから


『うーん・・

人が何かやろうとするときにはね、


コツコツと溜めたことがこのコップ一杯になるとするでしょ、 


それで、そのコップが膨張してしずくが垂れるよね。 


何かやろうとすることって、そうやってコップの水が一杯になって


溢れでて、しずくが垂れるよね。


何かできるって、そのしずく程度のことがやっとちょっと出来るような事なのよ


粛々と、粛々と毎日少しづつやる
それが答えと思うよ。』




それを聞いた私は


目からうろこがポロリと取れました。




あー、
私なにもやってなかった!



初めて気づいたのです。



この院長夫人の言葉は今でも忘れたことがありません。




何かやらなくては、役に立てる事を!と気持ちばかり意気込み、


実際には、なーんにも、本当になにもしていませんでした。

焦っていただけ。


自分の気持ち、完全に空回りしていました。




院長夫人が三河安城駅で降りてから、


自宅に帰るまで、


何かできることがある!と考えただけで

ぐーーんとワクワクしました。

何かできることがある!!



やっと役に立てることが出来るかもしれないのです。

また涙が出ました。

「粛々と、やるだけ」

そこには、何の気負いもなくていい。

そう言ってもらえて、
すごく楽になったのです。






でも考えてみると
不思議です。


だって、リフレクソロジストと言っても


ただのパートです。

全然、辞めたってよかったんです。


けど、

あんな現場にいるのに

何もせずに、何も残せずに

辞めることが

本当、悔しかった。


不思議ですけど。
ただ、ただ悔しかった。







さて、
蘇った私ですが、


どんなことができるって、

かなり限られます。


だって、私にできることって、
足裏🐾だけですから。(笑)




でも、その足裏をちゃんと見てきたかと問われると、


情けないことに、


実際には、


施術ポイントをただただ一生懸命刺激してきただけだでした。(笑)



人の死に直面し、

一度、谷まで落ち込んで


蘇った私ですが、

足裏からどんなことができるか

まだ想像もつきませんでした。


時給800円のパートの主婦が、
社団法人を設立するまで



次回は、
衝撃的な言葉『学会発表?!』


また、お時間ありましたら

お立ち寄りください。


本日も

長々とお読みいただきまして

ありがとうございます!


今夜もぐっすり眠れますように・・


日本快眠協会

エンパワースリープ・ジャパン(株)