―辺境の塞というところに住む人がいた。馬に逃げられて
しまったので、人々は気の毒がって口々にお見舞いを述べた。
それに対して、彼はこういった。
「この災難が福にならんとも限らんよ」
しばらくして、その馬がすばらしい駿馬を連れて帰ってきた
ので人々がお祝いを述べるとひと言。
「これが災いの種にならんともがぎらんよ」
案の定、その人の子供が駿馬に乗っていて落馬して股の
骨を折ってしまった。お見舞いをいう人に、またひと言。
「なに、この災難が福にならんとも限らんよ」
やがて戦争がはじまり、多くの若者が徴兵され戦死した。
その息子は、骨折の後遺症のため、徴兵をまぬがれ
無事だった。
運命の法則/天外伺朗より
これは、中国の故事で、好運と不運は表裏一体の関係
にあるということをいっている。
著書に書いてあるが解釈の仕方はいろいろある。
・好運があるかと思うと不運があり、両方が平等に訪れて
くるということ
・一見不運に見えることの中に好運が隠されており、好運に
見えることに中に不運が隠されている
・結局、我々の身の回りに起きる出来事には、好運も不運もなく
すべてが中立だ。それを好運とか不運とか感じるのは、単に我々
がそういうレッテルを貼っているからだ
・物事はすべてうまくいくようにできている
出来事にいいも、悪いもない。その判断をしているのは自分自身
であるということ。
ただ、出来事に対して、自分がもっている信念や価値観がある
ためいい、悪いを判断している自分に気がつかなかったり、文章
を読んで頭では理解できるが、実際は・・・というと運に翻弄
されているということも少なくはない。
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