アフリカのレアアース鉱山を巡る「脱中国」計画は失敗し、中国企業が最終的に権益を獲得しました。これは中国の圧倒的な精錬能力と供給網支配が背景にあり、西側諸国の戦略的挑戦の難しさを象徴しています。
🌍 レアアースとは
• スマホやEV、風力発電、ミサイル誘導などに不可欠な17種類の金属元素
• 地球上に広く分布するが、経済的に採掘・精錬できる場所は限られる
• 中国は世界の採掘量約70％、精錬能力90％以上を握る
⚒️ アフリカ鉱山の舞台
• タンザニアのNgualla鉱山は世界有数のレアアース鉱床
• オーストラリアのPeak Rare Earthsが開発を進めていた
• 米国企業も高額入札を提示したが、中国のShenghe Resourcesが最終的に獲得
💡 なぜ「脱中国」が失敗したのか
1. 既存の関係性
中国企業は早くから株式を保有し、プロジェクトに深く関与
2. 精錬能力の優位
中国には巨大な精錬施設と販売ルートが既に整備されていた
3. コスト構造の強さ
補助金と規模の経済で他国より圧倒的に安価
4. 米国企業への不信
新規参入者の実行力に疑問が持たれた
🚀 地政学的インパクト
• 中国はレアアースを「21世紀の石油」として戦略資源化
• 過去には米国との貿易戦争で供給停止を武器にした
• 日本も2010年の「レアアースショック」で輸入停止を経験し、依存度を下げる努力を続けているが、重レアアースは依然ほぼ中国依存
🎭 楽しいまとめ
レアアース鉱山の顛末はまるで世界規模の舞台劇。
• 西側諸国は「脱中国」という壮大なシナリオを描いた
• しかし舞台裏では中国がすでに照明も音響も握っていた
• 主役を演じたつもりの米国企業は、結局エキストラ扱い
• 最後に喝采を浴びたのは中国企業だった
