さて、昨日は稽古だった。

ただ、ちょっと休みの役者が多かったです。これだけ人数が多いとそれも仕方がありません。


そういう場合どうするか?

そのシーンで出番のない役者さんが演じる。別にスタッフが代役してもいいのですが、僕はやはり代役も役者に演じてもらうほうが好きだ。


なぜなら、代役とはいえ本気で演じてもらったほうが、その役者さんの新しいセンスに気付かされる場合もあるし、本当に演じる人とは違うアプローチをしてくるので演出的にも違う切り口を思いつくことがある。


役者としても、他の役のほうを演じたかった・・なんてこともあるので、次回作へのPRになっていいだろうし、なによりも経験になる。


で、昨日は強面の体育教師みたいな工場長と、蛇のような関西弁の派遣会社社員を演じる役者がお休みだったので、永井佑昌(写真)が、その2役を代わりに演じた。


彼は前回「女殺油地獄」で遊び人「治平」を演じた役者だ。素の彼は、硬派で不器用な感じの人見知り。前にも書いたが、集合写真で1人端のほうで外を向いているタイプだ。前回も、ラップやダンスシーンまである遊び人を演じるのにかなり苦労していたが、結局うまく乗り切り、かなりの好評を博していた。


ちなみに、本作で永井が演じるのは「エリート新入社員」。若くて、女子からももてる、ちょっとキュートで、でも熱い好青年だ。まさに前作と真逆。今回は、「思いっきり演じるタイプ」の役ではない。どちらかというと、抑え目で、細かいところで可愛らしさを出すという・・なかなか難しい役。


そんな抑えられた役を演じているせいか、代役でやった工場長や、ブちぎれるシーンのある派遣社員は思いっきりやってくれた。あまりに、思いっきりキレた芝居をしたせいか、稽古場が本当にシーンとしたくらいだ。工場長も硬派なキャラなので、素の永井には近い。僕や脚本の清水にとっても、イメージに近い代役芝居をしてくれた。


ということは、まだこの2つの役を本当にやってくれる2人の役者は、この役を完成させていないってことなんだけど。まーまだ、稽古始まったばかりなので全く問題はないんだけど・・代役の永井のほうがイメージに近い芝居をしていたわけ。(まーこういうのはよくあるけどね)


では、永井が素晴らしいのかというと・・・彼もまた、自分の演じる新田という好青年を未だ演じきれていない。なんか、スカしてる新田になっている・・。僕が求めているのは、どちらかというと小池撤平的な可愛いエリート新入社員。けど、今、彼が演じているのはクローズゼロに出てきそうな硬派で、物おじしない高倉健みたいな新入社員。どんな新入社員やねん!


さーて、この3役。果たして、どういうキャラになるのか?今後の稽古が楽しみである。


まー、僕が持っているのは、あくまで脚本を書いている時のキャライメージなので、ストーリー的にずれなければ役者自体の個性を生かしてどんどん変えて、僕にプレゼンしてくれていいので、できれば想像を超える魅力あふれるキャラに仕立てて欲しい。


それにしても、今、永井が演じている「新田」というキャラ・・本当かわいくねー!

なのに、女の子にモテルという設定はくずれていないとこが、さらに可愛くねー!

誰が硬派な不良でモテるキャラ演じろって言ったんだよ・・(笑)

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