昔々、母親はこんな感じのミシンで。 | 肋骨レコるド

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昔々、母親はこんな感じのミシンで。
真っ白なハンカチを4面にしたその1面に。
物凄く細かい花と葉を、例えば3ミリくらいの花びらを丸い輪っかにピンと張ったハンカチを上下に行ったり来たりさせ。
それが何十個もある花束を刺繍し、デパートに納める内職をしていた。

子ども心にその技は、すげーだろ!と自慢だった。

何にも覚えてないけれど、もっと幼かった頃。
どうやら自分はその針の真下に指を出してしまったらしい。

指に花びらの刺繍してもらっちゃったんだな。
たぶん爪のあたりから。
今で言うとネイルだな。

母親はその話題になると、
毎回 ごめんね と言う。

すげーだろ!