妹が結婚を決めた。


相手は付き合って2年の同僚で、一度うちに立ち寄って挨拶をしてくれたことがある。彼はあまり自分からは話さないが、応答が真摯で、何より妹の目を見てニコニコしながら話を聞き丁寧に相槌を打つ若者で、それが1番だよねとホッとした記憶である。お酒もほとんど飲まないようで、飲み仲間とはならなそうなのは個人的に物足りない気がしなくもないが・・・(半分は冗談)




そんな若くて初々しい2人をホテルのアフタヌーンティーでお祝いすることになった。妊娠中の私に気遣い、また自分の生後半年の娘の世話のしやすさもあり、弟が手配してくれて(後で説明するがそれだけではなかった模様)弟一家・妹夫婦・我々夫婦は休日昼下がりに日が差し込むホテルラウンジに集った。酒好き兄妹には初めてのことである。


アフタヌーンティーはこれまで誘われた女子会で2-3回経験があるが、ある程度ちゃんとしたホテルのそれは、内容も値段も似たり寄ったりな印象である。¥5,000-7,000で立体的?かつおしゃれに演出された一口サイズの軽食と数多のスイーツが運ばれ、様々な種類の紅茶やその他飲み物を好きなだけいただきながら、あれこれと最近の話をしながら、休日の午後をゆったりと溶かしていくという・・・


多くの女性はきっとそれが好きなんだろう。分かる部分もある。ただ、昼過ぎまでしっかり食べれない(一応カロリーを気にして調整)のと、様々なスイーツをいただくと甘味で麻痺してそれぞれの違いが分からなくなる&胸焼けがするので、私は正直ランチコースの方が好き。配慮して手配してもらった手前もちろんそんなことは申さないが。


妹や弟嫁、そして我が弟は、それはそれはとても嬉しそうに楽しんでいた。弟は男性にしては珍しくアフタヌーンティーが好きなようで10回以上は経験があるらしい。確かに昔から私よりよっぽど甘党であった。(熱を出して寝込んでいる時に親にねだるのがあんドーナツというハイレベル)ちなみに夫は半分は残していて、「ホテルの紅茶はさすがうまいね」とのこと。やはり我々夫婦は明らかに向いていなかった。ただ久々の再会と今後も滅多にないであろうアフタヌーンティーの雰囲気を十分に楽しんだのであった。




今回の妹の結婚は、全てが決まった後にグループLINEで報告を受けた。それは私にとって少しの衝撃であった。


比較的歳の離れた妹は、幼い頃から私の後を追い、ベンチマークにしていた。習い事や進学先は私をなぞるようだった。

私も、いつでも良い姉なんかではなく、押し付けや長女の鬱憤の八つ当たりをしてしまったこともあったが、姉としての義務感は常に持ち、世話をしなくてはと自負して(それはどんどん増していった)やってきた自覚があった。特に社会人になってからは、いろいろと美味しいものを食べさせたりお祝い品を渡してきた。


交際相手の話も赤裸々に聞いてきたつもりだった。妹はとにかく妹にも自分にも甘い年下の男の子と付き合うことが多かった。「背伸びしなくて良いから安心するんだよね、言うこと聞いてくれるし」彼らには会ったこともあり、私に対して非常に愛想が良かったが、大抵フェードアウトしていった。


それが今回、結婚相手との交際自体は聞いていたものの、彼の人となりの詳細や、結婚へ至るまでの動きは何も聞いてなかった。

「忙しくてお姉ちゃんにあまり連絡できてなかった!」とのことだったが、ああ。私に相談や報告するまでもなく、自分の基準で決められた。あるいは結婚相手の彼が私なんかよりずっと強い軸になっていたのだなと改めて感じさせられた。


妹はいつの間にかすっかり大人の女性になっていた。それは正直少し寂しく、でもとても喜ばしいこと。複雑な気持ちには自分で折り合いをつけたが、自然とまだ見ぬ娘のことを考えさせられた。


娘には妹以上に、私を頼って欲しいと願ってしまいそうだ。それで、幸せになれるように私が導いてあげたいと思ってしまいそうだ。

でも、妹と同じで娘も自分とは違う人間で、将来は1人の大人の女性になるのだ。私よりも強い軸が意志を作り、好きに生きていくべきなのだ。私は、娘がそれをうまくやれるように助けてあげることが役割なのだ。




うまくできるかは、まだ??具体的な想像ができない。。

でも、娘に対し、こう思ったんだということは記しておき、いつか思い返したいと思った。