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最近、咳の患者が多い。



これは来店する患者以外のみならず、行くとこ行くとこ出会う人からもよく相談を受ける。



特に風邪を引き他の症状は治まったが、咳だけが長引いている状態、これが実に多い。



この時、何が良いかとよく聞かれるので、簡単に使えるものとしてまとめておく。



参蘇飲『太平恵民和剤局方・巻之二・治傷寒』

1番使い勝手がよく、誰に勧めても弊害がないのがよい。

風邪が長引き体力が低下し(脾肺気虚)、咳と薄い多量の痰(痰飲)を伴うものに適す。

さらに桔梗+甘草(桔梗湯)も含み、咽の痛みにも使え、非常に幅広い。

身体の弱い老人や妊婦にも安心して使える。



三拗湯『太平恵民和剤局方・巻之二・治傷寒』

麻黄・杏仁・甘草というシンプルな構成。麻黄湯から桂枝を除いた構造。

寒さに中ると咳が出る人に有効。

麻黄湯の様な強力な発表(麻黄+桂枝)がない。

その為、激しい悪寒や頭痛がなくても使える。

これに桑白皮・茯苓・蘇子・陳皮を加えたものが「華蓋散」。

三拗湯より痰や咳が激しい人に使える。



温胆湯『備急千金要方・巻十二・胆腑脉論・胆虚実第二・胆虚寒』

出典から読み解くと、痰熱による不眠に用いているが、不眠がなくても使える。

私は不眠に用いたことはほとんどない。

咳に応用する場合は、咳がしたいというより、咽喉に痰が絡んで、それを出したい為に

出る咳のようである。この場合の痰は粘稠で黄色である。化熱されて痰が濃縮されている。



味麦益気湯『脾胃論・飮食勞倦所傷始為熱中論』

体力の低下が強く、倦怠感をうったえる。咳は乾いており、痰はないかあっても、少量。

空咳である。出典は補中益気湯の加減方にある。

虚証であり、咳はそれほど強くないと思われる。



麦門冬湯『金匱要略・肺痿肺癰咳嗽上気病脉証并治』

こちらも空咳である。

しかし、出典にあるように「咽喉不利」、「大逆上気」とあるのが特徴。

「咽喉不利」とあるように、咽が乾いたレベルよりもっと強く、咽のイガイガまで進み、

身体の陰液が不足している。

「大逆上気」とあるように、咳は激しい。咳き込むと顔を真っ赤にする程のもの。


ざっと走り書きで連ねてみました。

不十分ですが、頭の中が生理できました。

咳でこまってるひと、治したいなぁ。