バーチャルウォーターという概念によって地球レベルで

水について語られるのを聞いたことはありませぬか?


気候変動によって乾燥と降雨のバランスが崩れて
水資源のバランスがこれまでとは異なる状態になっちゃったら
どうするの???
食糧問題やその配分についても“水”こそすべて!だと思っているので

東京大学生産技術研究所の沖 大幹助教授のご講演を聴かせて頂きました。

先生のHPには詳しく図表などもありますので


こちらをご覧ください

素人さん向けのお話として、とてもわかりやすいお話をして下さったので
ワタシのハートにビビッ~っときた部分を特筆いたしますと

*洗うということは汚れを水に運んでもらうこと

日本の水の使用量のその大部分は洗うために使われている
つまり・・・

*水は汚れなければ減らない!


あたまりまえといえばそれまでのことでしょうけど
汚さない努力を意識することが大事なんでは?


*牛、ブタ、鶏、牛乳のうち、もっとも水を必要とするのは?

牛さんです。エサを作るために莫大な水が必要です。
日本の穀物輸入の大部分がトウモロコシでそのほとんどは
飼料用だというわけです。国産牛を食べていても、その牛を
育ててるカロリーは外国の水で育ったトウモロコシなのですね。

これが、カロリーベースでの自給率40%には牛は入れてもらえない理由でもあります。

例えば、ファーストフードで食事をするとしたときの
水の割合を学生さんたちが計算したデーターを
紹介されていてそれも面白かった。

牛丼(並 )       1890ℓ
ハンバーガー2個・ポテトS 2020ℓ
照り焼きバーガー     530ℓ
月見そば         750ℓ
かけそば         120ℓ

石油が戦略物資といわれてきたけど、
21世紀は水をめぐる対立がおこるのではないかと
ワタシは心配しているわけですが
先生によると、
水そのものの単価にとらわれるよりは海水の淡水化のほうが現実的だという。
むしろ、牛肉という形でみれば、
水1ℓ×2000倍という戦略物資になりえるということだそうだ。

牛を例にされているわけだけど、食糧自給の出来ていない日本の課題は

先進国=工業国

ここに農業を忘れているのでは???という問題だ。

とはいえ、ここで自給率にこだわるあまり
国粋的な流れになるのもちょっとどうかと思われるわけで
地球的な視野が求められてもいるわけですね。

ご講演を聴いての個人的な感想ですが
国という壁だとか境界から
解放されることで地球レベルの対応をできる地球人に
なっていきたいものだと、
超非現実的な夢を激しく希求するにいたりました。

国家間の力学的な問題が水の分配の不均衡をもたらさない世界を!
援助についてのお話をもう少し、詳しくお聴きしたかったです~~~

お掃除の仕方を再考しませうね~
水は私達のところに戻ってくるのに20年~の時間がかかってます。

気がついた時には、取り返しのつかない汚染された状態になって
しまいやすいそうですよ。
しかも、地球上の水のうち、淡水はわずか0.003%なんだって...




ロビン クラーク, ジャネット キング, Robin Clarke, Jannet King, 沖 大幹, 沖 明
水の世界地図