3回の胚移植に失敗し、2回目の採卵へ


まだ大丈夫。きっと次は大丈夫。


私は自分に言い聞かせていました。


AMHの数値は問題ない。


いつかきっと上手くいくんだと。


今思えば、採卵直前の私の卵巣は信じられないくらい大きくなった卵でぱんぱんになってたし


卵巣が大きくなりすぎて股関節が痛くなってた。


明らかに1回目の採卵とは違っていました。


採卵は1回目と同じく10個取れました。


卵巣が腫れてるから一応抑える注射を打っておこうと言われ、お盆休みに…


私の誕生日が近かったこともあり、夫と温泉旅行へ行きました。


1回目の時は翌日から元気だったのであまり気にしてなかったのですが


お腹が腫れてるし、お腹がなんか苦しい…


横になると息苦しくて咳が止まらない…


でもせっかくの旅行だし、まだ単身赴任中だったので夫とはたまにしか会えないし、楽しい雰囲気を壊したくないと思って我慢してました。


旅行最終日、ランチを夫と食べてるとクリニックから一通のメールが…


凍結した胚の個数を教えてくれるメールで、凍結したのは


1個です。


…え?1個?そんなに卵が良くなかった?と頭が真っ白になりました。


その瞬間、我慢してたものがなんだかぷつっと切れてしまい、息苦しくなりました。


緊急で受け入れてもらえる病院を探しましたがどこも断られてしまい


相談ダイヤルには救急車を呼ぶようにと言われました。


世の中はまだコロナ真っ只中…どうしたらいいかわからず、結局姉が通っていた総合病院に泣きつきました。


随分待たされましたが、奇跡的に産婦人科の先生がいてくれて、エコー検査へ


子宮内のエコーを見た先生がすぐに脇腹も見ますと言って、機械を当てた瞬間


「うん、即入院ね。」


と言われました。


診断結果、OHSS(卵巣刺激症候群)。


卵巣は拳大に腫れ、腹部だけでなく肺にまで水が溜まっており、かなり重症。


すぐに尿管を入れられ、利尿剤の点滴が始まりました。


体内の酸素濃度も足りず、呼吸器をつけてもらいました。


コロナ感染防止のため夫は病室には来れず


突然始まった入院生活。


いつ退院できるかもわからず、最初はぼーっと窓の外を眺めてました。