さて、この後遺症がいつまで続くのか。

生卵は一度茹でたらずっと茹で卵。
そのように、この体はもう元には戻らない。

でも、生きていかないとならない。
働けなくても、親が死んでも、兄弟が離縁しても、親せきがいなくとも、
どうやったって、生きていかないとならない。

一人で働いて生きてきた。
それができなくなった。

そのとき、社会はどうするか。
おおかた、見捨てる。
距離をとって、様子を見られる。
関わらないようにする。

そんなものです。

「この貯金、使って」
「うちで一緒に生活しよう」

そんなことを言って、ほんとにしてくれる人はいないです。
病院も、社会も、同じです。

それでも。

それでも、生きていかないとならない。
そのために、社会保障を受けなければならない。
どんなに拒否しても、貯金は底をつき、信用はなくなっていく。

プライドも何もかも捨てて、お世話になるしか、ないのです。